最も大きな影響が及んだのは「採用業務」と7割弱の人事担当者が回答
新型コロナウイルス感染症拡大にともない、多くの企業が働き方や事業運営の変化を迫られるなか、企業の人事業務にはどのような影響が及んだのだろうか。はじめに、新型コロナの影響で「やり方の変更」あるいは「新たな対応が必要」になった業務を挙げてもらったところ、「採用」が69.1%でトップに。およそ7割の企業で、採用活動に何らかの影響が出ていることが明らかになった。一方で、「説明会参加者の減少」は18%、「エントリー数の減少」は14.9%といずれも10%台で、採用母集団形成には影響が少ないことが見て取れる。また、「新卒採用の中止」を余儀なくされた企業はわずか6.7%と、回答全体の中では最も少ない結果だった(その他を除く)。
過半数の企業が採用予定人数の8割を達成したものの、0%の企業も
次に、調査時点(8月上旬)での採用予定人数に対する目標達成度を尋ねたところ、「100%か100%以上」が31.3%、「80~90%」が20.3%となった。合計51.6%の企業は、採用目標人数の8割以上を達成しているようだ。それに対して、達成度は「0%」という企業も10.7%と、一定数存在した。コロナ禍対策に関わるものが課題の上位に並ぶ
さらに、新卒採用活動における現状の課題について聞いた。すると最も多い回答は「応募者との接点を持つ場の確保」で51.6%という結果に。2位は「説明会の実施方法(Web/対面など)」が45.6%となり、ソーシャルディスタンスに配慮した対応に課題を感じていた。3位には「内定後のフォロー」が41.3%で続く。また、「Web説明会のノウハウ」(33.1%)や、「Web面接のノウハウ」(31.9%)など、採用活動のオンライン化にともなうノウハウの必要性を感じている企業も3割以上となった。