20代の8割以上が「カジュアル面談に参加したい」と回答
学情は本調査の背景として、終身雇用が当たり前ではなくなりつつある現代において、「働き手による主体的なキャリア形成への関心が高まっている」という点を挙げている。転職を通じてキャリアを形成したいとする求職者も増加する中で、「ミスマッチを防ぐために、自身のキャリアの方向性と企業・求人が合致しているかリアルな情報を得たいというニーズも拡大している」とのことだ。そうした中で20代の就職・転職希望者は、起業理解を深めるためにどのような情報を求め、何を活用したいと考えているのだろうか。はじめに同社は、「企業とのカジュアル面談の機会があったら、参加してみたいと思うか?」と尋ねた。その結果、「参加してみたいと思う」が51.7%、「どちらかというと参加してみたいと思う」が31.7%で、合計は83.4%と8割を超えた。
一方、「参加してみたいと思わない」および「どちらかというと参加してみたいと思わない」はそれぞれ2.9%で、合計5.8%と1割に満たなかった。
情報収集で活用したい項目も「カジュアルな面談・座談会」が最多に
次に、「知りたい情報を得るために活用したいもの」について尋ねた結果を回答者の職歴別に比べたところ、「カジュアルな面談・座談会」が職歴なし~職歴3年以上の全ての層において最多となり、職歴3年以上の“ヤングキャリア層”では61.9%、3年未満の“第二新卒層”では65.7%、職歴なしの“既卒層”では70%だった。以下、職歴別に上位項目を見ていくと、ヤングキャリア層では「職場見学」が53.2%、「会社説明会・TOPセミナー」35.7%。第二新卒層では「会社説明会・TOPセミナー」が56.4%、「職場見学」45.7%が続いている。また、既卒層では「会社説明会・TOPセミナー」が52.5%、「職場見学」50%が続いた。面接・選考過程で得たい情報は“実際の残業時間”や“休日のとりやすさ”
最後に、「面接・選考過程でどのような情報が得られると志望度が上がるか?」との質問の結果を同じく職歴別に比べると、ヤングキャリア層および第二新卒層では「実際の残業時間・休日のとりやすさ」が最多となった。次いで「未経験でもやっていけるか(研修や資格サポートについて)」や「会社や部署の雰囲気」が続いていることから、同社は「職歴がある20代は大変な面も含めてリアルな情報を得たいという意向がうかがえる」としている。他方、既卒層では「未経験でもやっていけるか(研修や資格サポートについて)」が最多となり、以下は「実際の残業時間・休日のとりやすさ」、「仕事をするうえでのやりがい・楽しいところ」と続いた。