「MaaS×地方創生」領域で、さらなる新規事業創出に向けたダイハツの挑戦
自動車業界は現在「100年に1度の変革期」とされ、消費者のニーズが「保有」から「利用」にシフトすると言われている。そのような中、ダイハツはこれまで地方での移動や暮らしに長年貢献してきた実績を活かして、地方自治体や販売会社等と連携した「MaaS×地方創生」領域の新規事業を創出してきた。その一環として、地域の課題解決のために開発した通所介護事業施設向け送迎支援システム「らくぴた送迎」では、介護施設における送迎業務効率化が評価され、「MaaS & Innovative Business Model Award(MaaSアワード)2020」で大賞を受賞している。
これらの実績を踏まえ、同社は「MaaS×地方創生」領域でさらなる新規事業創出に挑戦するため、新たな人材の公募を決定した。ビズリーチが実施した調査でも、プロ人材の約8割が「副業・兼業をしたい」と回答するなど、ビジネスにおける副業への関心が高まっている。このような動きに注目していたダイハツは、今回の公募を副業・兼業限定で実施。働き方改革の一環として取り組むことで、多様な人材が活躍するダイバーシティ企業を目指すという。外部人材との新たなコラボレーションを実現し、ビジネスプロフェッショナルの高度な知見や経験を取り入れることで、オープンイノベーションを促進していく考えだ。
なお、副業・兼業人材は週1回程度の勤務を予定。リモートワークを基本とするため、勤務地は限定しない。募集ポジションは「MaaS×地域活性化プロジェクトの事業企画ディレクター」、「『地域密着MaaS』の事業化推進アドバイザー」、「MaaS事業・暮らしを支える製品・サービスを生み出すモノづくりアドバイザー」となる。なお、今後はMaaS以外の事業でも副業・兼業人材の採用を検討していく方針だ。
転換期を迎えた自動車業界では、「移動する」というクルマのベーシックな目的を超えて、新たな価値を乗せることが必要とされている。従来の考えにとらわれない柔軟で新しいアイデアとのコレボレーションは、新たなイノベーション創出を目指す企業に必要となっていくだろう。