入社後、長く活躍してもらうためには「入社前の情報不足」の解決が必須
近年の労働人口減少に伴い、採用市場は激化し人材の確保が年々難しくなっている。このような状況を踏まえ、企業の採用担当者には人材を採用することにとどまらず、採用後も長く在籍し活躍してもらうことを見据えた採用が求められている。以前同社がリリースした「入社前と入社後のギャップから生まれる課題を徹底調査」においては、「入社前の情報不足」が企業と従業員の間にギャップをもたらす大きな要因の1つとなっていることが分かった。入社前の情報と現実にギャップがあると、採用した人材が入社後に期待した活躍ができず、退職に至ってしまうこともあるようだ。企業側と人材の間にギャップを生じにくくするためには、入社前の情報不足を解決することが必須であると言える。
求職活動時に注目する情報とは? 新卒は「会社で働くイメージ」を重視
そこで同社は、企業が求職者に対してどのような情報提供を行うべきかヒントを探るべく、20代〜30代を対象に就職、転職活動時における情報収集について調査した。新卒求職者が就職活動中に注目していた情報1位は「給与・福利厚生」(50%)。次いで「業務のイメージ」(39.7%) 「労働環境」(32.5%) と仕事に関連する内容が続き、「会社で働くイメージ」をより具体的に持ちたいと思う回答者が多いことがうかがえた。
中途求職者は「社風・カルチャー」が上位に
中途求職者が就職活動中に注目していた情報1位は「給与・福利厚生」(48.7%)、次いで「労働環境」(43.7%)となったが、3位に「社風・カルチャー」(43.1%)が入った。このことから、「社内の文化に中途求職者自身がフィットするかどうか」を重視している傾向にあることが分かる。また、他の全ての項目への回答が新卒求職者と比べて10%〜20%程度多くなっていることからも、「企業が発信するさまざまな情報を元に総合的に判断したい」と考える中途求職者が多いと言える。求職者の情報ニーズを的確に捉え、積極的に情報発信していくことが、企業の採用活動を成功に導くこととなるだろう。