2030年には約80万人不足。IT人材不足の深刻化が進む
経済産業省の「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」によると、IT関連産業の産業人口に関する将来推計では、2015年時点ですでに約17万人不足しており、2030年には78.9万人のIT人材が不足することが予測されている。一方で、ニーズの拡大に伴いIT市場は年々拡大し続けており、IT人材の不足はますます深刻化する見通しである。IT人材の育成は市場の成長や先端技術の開発において急務であると言えるだろう。
「IT人材ニーズ」と「IT分野未経験人材のキャリア開発」双方の実現を目指す
同社はこのサービスにより、IT分野未経験者をIT人材へキャリア転換するために必要な教育や育成の機会を提供し、「企業からの人材ニーズ」と「IT分野未経験人材のキャリア開発」双方の実現を目指す。従来、エンジニアなどのIT人材派遣は経験者の採用が中心となっていたが、未経験者を正社員として採用しプロフェッショナルに育成することで、安定的にIT人材を供給することが可能となる。対象者は、エンジニア育成に特化したグループ会社で、研修や外部のエンジニア関連講座、現場での実務経験を積みながらスキルアップに取り組む。正社員として無期雇用派遣で雇用されることによって、長期的な視点でのキャリア形成が可能になる見込みだ。
IT人材にとどまらず、あらゆる人材のキャリア開発や雇用の安定化が求められている。企業の雇用や働き方に関わる多様な取り組みが、生産性や業績の向上にも繋がるだろう。