ここ最近の「強いチーム」と言えば、楽天イーグルス。2013年にプロ野球日本シリーズを制しました。
私もテレビで優勝の瞬間を見ましたが、東北の皆様が涙して歓喜する姿を見て、胸が熱くなりました。
本当に感動をいただきました。
さて、楽天イーグルスの2013年のスローガンが「HEAT!」だったことをご存知でしょうか。
HEATとは「熱い」という意味。「熱い」プレーを通じて、東北全体を「熱く」盛り上げるという意味だそうです。
実際に、とことん熱いプレーで、東北のファンを熱く盛り上げたのは言うまでもありません。
優勝後のインタビューでも「東北の皆様に喜んでいただけて、本当にうれしい」と答える選手が多く、いかに東北のファンを思っていたかが良く分かります。
そういえば、長島茂雄さんが巨人の監督をしていた頃のスローガンは「メイクミラクル」でした。
実際に、逆転劇を何度も繰り返して大いに盛り上げてくれました。
ラグビーでは、弱体化していた早稲田大学の監督になった清宮克幸さんが当時掲げたスローガンが有名。
それは「Ultimate Crush」(徹底的に叩きのめす)。攻撃的なラグビーをし、その後大学選手権で優勝しました。

スローガンと言うのは、「チーム全員が常に持つべき思い」を分かりやすい言葉に表したものです。
もちろんスローガンを作ったからといって、自分のチームが楽天イーグルスのように突然強靭なチームに生まれ変わるわけではありません。しかし、「思いを一つにする」きっかけになるのは間違いないでしょう。

例えば、私が担当しているある企業様の営業チームのスローガンは、「あきらめない!」というシンプルなものです。
営業ですから、当然「数字目標」をあきらめないというのはもちろんのこと、「新規のお客様に会うことをあきらめない」「難しいプレゼン資料を作成することをあきらめない」「立てた計画を遂行することをあきらめない」等、様々な場面の「あきらめない」を表しているそうです。

四六時中スローガンを意識しているわけではないでしょうが、いざ厳しい局面に置かれた際に、頭の中に「あきらめない!」という言葉が響く。そこで、もうひと踏ん張りする選択をする。
そのチームでは、メンバー一人一人がデスクトップや手帳などに、「あきらめない!」という言葉を貼り付け、いつも意識できるようにしています。

では、このチームはなぜそこまでスローガンにこだわることができるのか?
それは、このスローガンはチーム全員で考えてつくったものだからです。
上司から一方的に押し付けられたスローガンだったら、もしかするとここまで意識できていなかったかもしれませんね。
強いチームにはスローガンがある、そしてそのスローガンはメンバーが考えてつくったものである。
是非、メンバーと一緒にチームのスローガンをつくってみませんか?
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