例えば、指示したことに対して「そんなことをやるのは、意味がない」「課長は何も分かっていない。私は、指示には従わない」等といった態度を取られる等です。
一メンバーが反抗的な態度を取ると、他のメンバー達は上司に注目します。
「この人は、反抗的なメンバーに、どう対応するのか?」と。もしそのときに、「ご、ごめん。じゃあ、今回はやらないでいいよ」等と弱腰の態度を取ると、白い目で見られることでしょう。
この上司は、強気のメンバーに何も言えない「弱い上司」というレッテルを貼られてしまうのです。
逆に、「なんだ、その態度は!じゃあ、お前はやらないでいい!」などと、感情的になるのも問題です。すぐにキレる「傲慢な上司」と感じられ、本音で話してくれなくなります。
はずれくじを引いたようなものだ」という人がいます。
しかし、そのメンバーは本当に反抗的なメンバーなのでしょうか?
他の上司の下にいるときも、反抗的だったのでしょうか?
もちろん、もともと反抗的な態度を取り続ける人がいるのは否定はしません。
しかし、多くのメンバーが、上司を見て自分の態度を決める傾向があります。
「反抗的なメンバー」は自分の態度がつくり出している・・・。
そんなケースが多いものです。
そこで、反抗されやすい上司の特徴をいくつか挙げさせていただきます。
①いつも、メンバーの顔色をうかがい、オドオドしている上司
メンバーの顔色をうかがい、必要以上に気を使う上司がいます。
メンバーが少し強気に出ようものなら、「そうだねー。私もそう思ってたんだ」等と調子良く合わせる。
このような、「自分の意見を持たない」上司を見ると、メンバーは不安になりイライラするものです。それが、反抗的な態度をつくりだすのです。
②権威を振りかざし、上から目線でメンバーに接する上司
上から目線で「私の言ったことに従っていればよい」という態度の上司がいます。
最初は素直に従っていたメンバーも、自分の意見を受け入れてもらえないうっぷんが溜まり、徐々に素直な態度が消えていきます。
しまいには、上司の話を聞かなくなったり、上司が厳しい指摘をしている際に、いわゆる「逆ギレ」したりするようになります。
③上の様子ばかりうかがっている上司
上層部の様子を伺い、自分の意見をコロコロ変えたり、明らかにご機嫌取り的な行動を取っている上司がいます。保身で動いている人は、なかなか尊敬することができません。
尊敬できない人が上司にいると言うだけでメンバーは不安感にさいなまれ、反抗的な態度を取るようになります。
①②③のタイプは、一見全く違うタイプにも見えますが、実は共通点があります。
それは、自分の事を中心に考えていると言うことです。メンバーの事を考えていません。
そうは言っても、私たち上司も人間・・・。①②③のようなタイプに知らず知らずなっており、メンバーに反抗されることもあるものです。
次回は、反抗された際にどのように対応するかを考えていきます。