第9回 HRテクノロジー大賞『ラーニング部門優秀賞』
株式会社SHIFT
キャリアUP制度「トップガン」~定量評価でキャリアを飛躍させる全社一体施策~
キャリアUP制度「トップガン」は、エンジニアのスキルを定量的に評価し、高いスキルと意欲をもつ従業員のキャリア自律を後押しする教育プログラムです。2023年からは教材や検定の開発プロセスや採点、および受験者自身の学習支援にAIを活用し、プログラムの精度を大幅に向上。IT未経験者の育成速度は約2倍、エンジニアの給与にも直結するエンジニア単価の向上にも貢献しています。本プログラムはエンジニアの市場価値を正しく評価し、IT人材不足解消と待遇改善に寄与する優れた取組みであると高く評価されました。プロフィール
佐相 真也 氏
株式会社SHIFT
能力開発部 部長
2015年入社。社員教育の責任者。SHIFTの独自教育である「トップガン」の立ち上げや社員能力向上施策を多数企画・実施。また、社外向け教育サービス「ヒンシツ大学」や産学連携にも取り組んでいる。
林 稔明 氏
株式会社SHIFT
能力開発部 検定開発室 検定システム開発リーダー
2019年入社。現場で活躍するために必要な能力の分解と定義、それらを可視化する仕組みの構築やAIやRPAを活用した教育効果の最大化に取り組んでいる。
検定に合格→業務レベルのアップ→昇給の流れをつくるキャリアUP制度「トップガン」
――まずは、貴社のキャリアUP制度「トップガン」の概要についてお聞かせください。佐相氏:「トップガン」は、エンジニアのスキルや能力の定量化によって、従業員のキャリア自律を支援する、SHIFT独自の教育プログラムです。テスト実行者、テスト設計者、PL(プロジェクトリーダー)、PM(プロジェクトマネージャー)など役割や業務レベル別に検定を用意しており、検定に合格すれば、そのスキルに合わせた業務にアサインされます。そして、アサインされたプロジェクトで成果を出せたら、昇給も実現できます。
従業員のスキルが上がれば、SHIFTとしてはエンジニア単価が上がるため、会社の売上がアップします。そして、お客様としても、しっかりと検定で認定されたスキルを持つエンジニアがアサインされることから、安定した品質でサービスを享受することができます。このように、「従業員」「SHIFT」「お客様」の“三方よし”を実現するキャリアアップのための制度です。また、このトップガンへの参加は任意であり、強制でないにもかかわらずトップガンを活用して学び合う社内コミュニティ(トップガンサロン)には現在4,000人ほどが名を連ねています。
出所:SHIFT
また、資格取得をもとにした評価では知識のみの習得に偏ってしまい、現場で本当に通用する能力を備えているのかは分かりません。トップガンの検定内容は違うんです。単に知識を問うものではなく、現場で求められる能力を保有するかを測定するものとなっています。
出所:SHIFT
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