分岐点は、1995年の「インターネット元年」
本日は、フラットなチームをつくるために、チームをどうマネジメントしていくのか、どうリーダーシップを発揮していくのか、この2つの観点でお話しいたします。まず、今なぜフラットなマネジメントが求められているかというと、社会が変化してきているからです。マネジメントスタイルというのは、だいたい先輩上司から後輩に伝授されていくもので、なかなか変わりません。しかし、社会が変化している中、その変化に対応することが必要です。
では、どのような変化が訪れているのでしょうか。まず1980年頃からのGDP推移をみてみると、アメリカはこの40年右肩上がりで成長を続け、世界1位をキープしています。そして中国は、2005年頃から急速に成長し、あっという間に世界2位に躍り出ました。
一方、日本は1980年代、“ジャパンアズナンバーワン”といわれるほどの経済大国であり、1990年代半ばまではGDPもアメリカの成長率と同じくらいの勢いで伸び続けていました。しかし、1995年以降はほぼ横ばいになり、「失われた30年」の時代に突入してしまいました。今ではアメリカと中国に大差をつけられての世界3位となっています。
では、1995年とはどういう年だったのでしょうか。それは「Windows95」が発売された年、つまりインターネット元年です。モノづくりが強い日本はインターネットの隆盛に伴い、1995年以降はまるで別の国のように勢いを喪失していきました。そしてYahoo、Amazon、Netflix、Google、YouTube、Twitter、Facebook……革新的な企業が多数アメリカで誕生しましたが、日本ではごく少数でした。アメリカとの違いは、アントレプレナーシップの差だと私は考えます。
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