
「リーダー育成」の現状を巡る3つの疑問
山崎氏 MSCでは人材アセスメント、リーダーシップ開発、その前提となる人材要件のコンサルティングなどを行っています。まもなく60周年を迎え、長きに渡り多くの企業にご愛顧いただいています。また、世界最大手のコンサルティング企業である米国DDI社ともパートナーシップを締結しています。本日メインで取り上げる多くのデータも、MSCとDDIが共同で行った「グローバル・リーダーシップ・フォーキャスト(GLF)2023」と題する調査結果に基づいています。これは、2年に1回程度、世界各国に展開している調査で、日本からも数多くのリーダーや人事担当者にご参加いただいています。
早速、その「GLF2023」のデータを1つ紹介させてください。こちらは、世界各国の企業のCEOに「自社、自組織の最大の課題は何か」と質問した結果です。トップ3には「優秀な人材の獲得と定着」「次世代のリーダーの育成」「エンゲージメントの高い従業員の維持」が入っています。「次世代のリーダーの育成」が指摘されてからかなりの年数が経ちますが、依然として課題視されているのは驚きました。
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