コンサルティングファームから、事業会社の人事を志すまで
はじめまして。Thinkings株式会社 執行役員 CHROの佐藤邦彦と申します。これまで、複数の事業会社で人事を経験し、そしてリクルートワークス研究所にて機関誌『Works』編集長を務めてきました。これまでの経験を活かして、人事の価値向上につながるコラムを連載していきます。今回は自己紹介も兼ねて、これまでのキャリアの変遷やターニングポイントについて、そして人事としてステップアップを目指している方々に伝えたいことについてお話ししたいと思います。みなさんは就職活動をしている時、やりたいことや夢はありましたか?私は、特にやりたいこともなく、さまざまな業界を受けていました。ただ、いわゆる就活オタクで面接の勝率は高く、就職氷河期の中ありがたいことに内定も複数社からいただきました。その中で、さまざまな業界に関わることができそうなアンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社を決めました。私は浪人や留年をしていたので、年功序列色の強い日本企業よりも外資系の方が“遅れ”を挽回できる可能性が高いと考えたことも決断の決め手でした。
いろいろ考える中で、優秀な人たちがすべてうまくいっているわけではないことに気がつきました。それは、人に関わる領域です。とても優秀な人たちからすると、器用にものごとを進められずつまずいてしまう理由がわからないんですよね。彼らは「なんで、もう少しうまくできないんだろう?」とギャップやストレスを感じがちです。
でも、このギャップは簡単には埋まらない難しいものであることを近くで見て感じていました。果たして自分に何ができるのか?まったく見えていませんでしたが、人や組織の領域であれば、なにか生きる道を見つけることができるかもしれないと思い、事業会社の人事を志しました。
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