2021年12月8日、採用学研究所が設立8周年を記念したオンラインセミナー「Researchers’ View」を実施した。コロナ禍によってオンライン化が進み、採用や面接の手法を変えるなど、多くの企業が変化に適応すべく次の一歩を踏み出したと言える2021年。本セミナーでは、研究員4名がそれぞれ異なる切り口から変化に満ちた2021年の振り返りと、今後の展望を行った。以下、講演内容を前編・後編(※)に分けてダイジェストでお伝えする。前編は杉浦二郎氏と伊達洋駆氏の講演を取り上げる。



プロフィール

  • 杉浦 二郎 氏

    杉浦 二郎 氏

    採用学研究所 客員研究員(株式会社モザイクワーク 代表取締役社長)

    2001年に三幸製菓株式会社へ入社。2015年9月まで人事責任者を務めた後、ヤフー在職中の2016年4月に株式会社モザイクワークを設立。「カフェテリア採用」「日本一短いES」「即、採用」等々を生み出し、TV、新聞、ビジネス誌等、多くの媒体に取り上げられる。また、地元新潟において、プロサッカークラブ「アルビレックス新潟」のキャリアサポートパートナーとなるなど、「地方」をテーマにしたキャリア・就職支援にも取り組んでいる。ラジオNIKKEI「シューカツHANGOUT!」レギュラーコメンテーター。



  • 伊達 洋駆 氏

    伊達 洋駆 氏

    採用学研究所 所長(株式会社ビジネスリサーチラボ 代表取締役)

    神戸大学大学院経営学研究科 博士前期課程修了。修士(経営学)。2009年にLLPビジネスリサーチラボ、2011年に株式会社ビジネスリサーチラボを創業。以降、組織・人事領域を中心に、民間企業を対象にした調査・コンサルティング事業を展開。研究知と実践知の両方を活用した「アカデミックリサーチ」をコンセプトに、組織サーベイや人事データ分析のサービスを提供している。著書に『オンライン採用』(日本能率協会マネジメントセンター)や『人材マネジメント用語図鑑』(共著、ソシム)など。

採用学研究所の杉浦二郎氏と伊達洋駆氏が2021年の採用を振り返り、2022年を展望する――採用学8周年記念セミナー【前編】

“地域とのつながり”を活かす「コミュニティリクルーティング」とは

株式会社モザイクワーク 代表取締役社長/採用学研究所 客員研究員 杉浦 二郎氏

プロサッカークラブから考察する地域のキャリアサポート

今回、私がお話をさせていただくテーマは、「地域におけるプロサッカークラブとキャリアのあれこれ」です。私が代表取締役社長を務めるモザイクワークは、2021年9月にプロサッカークラブ「アルビレックス新潟」のオフィシャルクラブパートナーおよびキャリアサポートパートナーとしての契約を締結させていただきました。オフィシャルクラブパートナーとは、いわゆるスポンサーのことです。そしてもう一つのキャリアサポートパートナーは、「選手およびクラブへのキャリアサポート」と「サポーターおよびスポンサー企業へのキャリアサポート」が主な目的となっています。今日は後者の二つについて主にお話をしていきます。

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