時代の流れに沿って、“よく生きる”の理念を再定義する
ベネッセの卒業生(退職者)が中心となって運営する「ベネッセ アルムナイ」は、かつての仲間同士による協業や連携を通じて、新しい価値の創造を目指すコミュニティだ(※1)。毎回幹事がさまざま企画を立案してきたが、今回の『ホームカミングデイ』では、その名の通りアルムナイが古巣のオフィスを来訪。現職社員と交流を図るとともに、アルムナイとベネッセの連携事例を示し、両者のコラボレーションのさらなる活性化を推進する内容となった。もともと今回の企画の背景には、「新しい事業価値を作っていくために、多様な社外の知見に触れたい」、「これまで取り組んでこなかった領域・観点で新たなチャレンジをしたい」という現職側の視点と、「ともに活動していた仲間と再会し、互いの事業創出のきっかけを模索したい」、「アルムナイ同士の交流会を新しいフレーム(ベネッセ社内)で実施する挑戦がしたい」というアルムナイ側の視点があった。そこで実際のコラボレーション事例を紹介し、双方のメリットや連携のコツなどを共有しようとことになったのだ。
開始時間の19時になると、会場には仕事を終えた多くの現職社員と、懐かしい卒業生の顔触れが揃った。参会者は約50名で、現職社員とアルムナイの割合はちょうど半々くらいだ。中には、元ベネッセホールディングス代表取締役社長・福島保氏の姿も……。
そんな中、まずはベネッセの社内有志団体「One Benesse」の佐藤徳紀氏(※2)が企画趣旨を説明し、さらに交流会の意義についても熱く語った。「私は“よく生きる”というベネッセの理念をずっと誇らしく思ってきました。しかし時代の流れによって、かつての“よく生きる”と今の“よく生きる”は変わってきています。だから私は、この言葉を再定義したいと思っています。今の時代に合った“よく生きる”とはどういうことなのか──。その答えを持っているのは、ベネッセを辞めてからも社外でこの理念を実践してこられた、他ならぬアルムナイの方々なのです。そこで今日はアルムナイの方々とともに語り合い、未来に目を向けて、一緒に協業連携の事例を作っていければと思っております」
※1 OBOG組織「ベネッセ アルムナイ」が目指す“終身信頼関係”とは。「よく生きる」の企業理念を持ち続け、新たな価値を創造する
※2 ベネッセの社内有志活動「One Benesse」が目指す社内改革に迫る。“ナナメ”の関係づくりは会社にどんなプラスをもたらすのか