新卒採用は売り手市場が続く中、「何名採用できるか」ではなく「入社後、採用したうちの何名が活躍しているか」が重視されつつあります。そのためには「活躍」から逆算した採用像の定義が求められます。「入社後の活躍」をゴールにした自社にとって最適な基準(コンピテンシー)に着目した採用戦略とは何か。株式会社ウエディングパーク(サイバーエージェントグループ)人事本部 副本部長 内田開己氏から取り組み事例をご紹介いただくとともに、採用戦略成功の秘訣を紐解きました。

講師

  • 中野 智哉

    中野 智哉氏

    株式会社i-plug 代表取締役社長

    グロービス経営大学院卒(2012年3月) インテリジェンスで法人営業を経験、上記経営大学院卒業後、同期3名で株式会社i-plugを創業し、同年10月に新卒に特化したダイレクトリクルーティングサービス「OfferBox」をリリース。 中京大学経営学部を卒業後、最初に就職した企業が絵に描いたような「ブラック企業」で、初任給は約束された給与の半分・・・。そのような自身の原体験から、現在の就職活動の在り方に対して問題意識を持ち、少しでも学生の可能性が広がるような機会を提供したいと考え起業を決意した。 「我が子が使うサービスを創造する」を合い言葉に就職活動の問題解決に取り組む。


  • 内田 開己

    内田 開己氏

    株式会社ウエディングパーク 人事本部 副本部長

    1989年東京都生まれ。慶應義塾大学商学部を卒業。2012年株式会社ウエディングパーク(サイバーエージェントグループ)の新卒一期生として入社。営業職として首都圏と東北を開拓し新人賞を受賞。2年目から仙台営業所長 兼 首都圏第一グループリーダー。5人のチームリーダーへ。2014年2016年ベストマネージャー賞・2015年MVP賞を受賞。その後会社をより強い組織にすべく採用強化を経営に打診し、2016年7月営業と兼務で新卒採用リーダーに。同年12月に人事本部を設立しビジョン「ブライダル業界&インターネット広告業界No.1の憧れを創る」を掲げる。2017年4月人事専属で人事本部 副本部長となる。

活躍から逆算する19卒採用戦略

学生の志向の変化に対応した活躍人材の見極めがカギ

活躍から逆算する19卒採用戦略
新卒採用においては、学生にいかに会うか(母集団を集める、選考に進捗させる)、いかに採るか(内定承諾を得る、フォローする)という2つの大きなフェーズがあります。自社に合った人材を採用することは人事担当者の大きな目標の一つで、それだけに「ターゲット学生が少ないため会えない」「ターゲット学生への認知度が低い」「ターゲット学生から良い反応を得られない」などの課題を抱えている方も多いのではないでしょうか。こうした課題を解決するためには、「自社で活躍できる人材」から逆算して採用戦略を練り直す必要があると思います。

その糸口としてまず、「学生が求めているのは何か」を見てみましょう。当社が17年1月に実施した「就活生意識調査アンケート」では、「やりたいことにチャレンジしたい」という学生を「活躍でき評価されればやりたい仕事でなくても構わない」という学生が上回りました。実際に、志望業界(1位~ 3位)以外の企業に入社した学生は65.3%います。つまり学生は活躍できる場所を求めているのですから、自社で活躍できる人材を想定し、ターゲットを絞って会うことができれば、欲しい人材の採用率も高まるはずなのです。
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