そもそもは、2004年にスウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」と提唱した概念です。日本で盛んにいわれるようになったのは、2016年にIT調査会社のIDC Japanが「企業が(クラウドやビッグデータ、ソーシャル、モバイルなどの)第3のプラットフォーム技術を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデル、新しい関係を通じて価値を創出し、競争上の優位性を確立すること」と定義してからと記憶しています。
また、経済産業省が2018年12月に発表した「DX推進ガイドライン」によると、「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズをもとに、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義しています。
つまり、AIやIoT、機械学習といったテクノロジーが進展していく中、こうしたテクノロジーを活用し、いかに企業経営の在り方やビジネスプロセス、企業風土を再構築していくかというDXが、これからの競争戦略のキーポイントになるということだと思います。