6月4日 (水) 13:30 - 14:30(提供:株式会社HRインスティテュート)

事業の数字を“わしづかみ”し判断する力を強化する

新たな時代における人事のあり方

稲垣 一郎氏

ひとくちに「事業の数字」と表現しても、その範囲は広いため、まず仕事に必要な数字の領域を「わしづかみ」します。それは、特に財務・経理部門以外の方々に知ってもらいたい領域です。製品・サービス・顧客、それぞれの部門ごとの採算性を捉えていますが、通常の社内の損益計算書では、本当にビジネスの実態を反映しているとはいえません。そのヒミツと損益計算書のハンドメイドの簡便な方法を手に入れて、収益アップ、組織活性化に繋げていただきたいと思います。

組織活性化のためのポイント
活性化している組織とは、いったいどんな組織でしょうか? コンサルタントとして、いろいろなクライアント企業様に赴き、言えることがひとつあります。それは、「収益が良い組織」ということです。利益が出ている組織は、ほぼ例外なく活性化しています。前向きな組織も多いと思います。
一方、活性化していない組織とは、どういう組織でしょうか?
「一生懸命働いているが数字に現れてこない」、「毎日毎日目の前には仕事があるけれどなかなか良いカタチにならない」。どうしてもそういう組織には疲弊感がただよっています。
今の仕事(費用)は、この収益(効果)を生み出すため、あるいは、未来の○○ (効果)のため、を明確にする。できるビジネスパーソンは、この感覚が非常に優れています。その感覚が優れているために、優先順位の高い仕事をうまく自らの仕事の中に見出して成果に繋げています。
「組織活性化のための数字力」とは「ビジネスの費用対効果」を理解すること、限られたリソースを有効に、戦略的に活用するためのスキルです。経理・財務部門、管理系部門以外の方々の、特に現場の課長さん、そして、現場のビジネスパーソンに知ってもらいたい内容となります。
コンセプトは「わしづかみ」
財務・会計の分野は、深く広く範囲があります。忙しいビジネスパーソンが勉強するには、なかなか時間が足りません。とはいえ、会社の数字と無縁ではいられないのも事実。そこで、あまり細部には入り込みすぎずに大きく全体を捉えていく! そして、フォーカス&ディープする! それが「わしづかみ」です。
会計基礎準備講座/貸借対照表(B/S:バランスシート)とは
B/S:バランスシートとは何か? セミナー等の受講者の方に尋ねますと「会社の財産目録のようなもの」とお答えになる方がいらっしゃいます。そうではありませんね。

会計基礎準備講座/貸借対照表(B/S:バランスシート)

図の左側が「資産」、図の右側が「負債」と「純資産」ですが、右側は源泉の調達方法で、左側は調達した源泉の運用形態ということになります。「そんなに簡単に伝えてしまっていいの?」と言われそうですが、忙しいビジネスパーソンには、まずはここから! そしてブレークダウンしていきたいと思います。 次にバランスシートの構造ですが、「資産」は「流動資産」と「固定資産」に分けられます。「流動資産」とは1年以内に現金化が可能な資産のことで、「固定資産」は1年を超えて長期的に利用する資産、あるいは現金化に1年以上かかる金融資産のことです。一方、「負債」も「流動負債」と「固定負債」があります。「流動負債」とは1年以内に返済の期限が到来する負債のことで、「固定負債」は支払の期限の到来が1年を超えて到来する負債 のことです。資産と負債の差額が「純資産」となります。 「流動」と「固定」の意味の違いをしっかりと押さえましょう。
レポートはまだ続きます。気になる内容の続きはダウンロードしてお楽しみください。

  • 財務諸表の見方のエッセンス
  • 皆さんの周りで次のような事を耳にしませんか?
  • ビジネスの実態を表す損益計算書
  • 損益計算書、PPM、売上高・営業利益(軸)で何を捉えたいのか?

当資料のダウンロード期間は終了しております。
資料をご希望の方はHRプロ事務局までお問い合わせください。
【HRプロ運営事務局】support@hrpro.co.jp

提供:株式会社HRインスティテュート

講師紹介

  • 稲垣 一郎

    株式会社HRインスティテュート チーフコンサルタント
    稲垣 一郎氏

    米国大学留学を経て、関西学院大学 総合政策学部卒業 アーサーアンダーセン/朝日監査法人、ビジネスブレイン太田昭和を経てHRIに参画。 会計監査クライアント企業に対するコンサルティングに従事。 内部監査士の資格を保有。 組織変革プロジェクト、管理会計制度構築支援、ミッション・ビジョン実現のための意識改革プロジェクトも得意。お客様からの要望で生まれた、弊社初となる「財務」関連本「30ポイントで身につく!『会社の数字を読み解く』技術」の執筆をメインで担当。「あるべき論」に終始するのではなく納得型のプロセスを重視。