6月5日 (木) 10:40 - 11:40(提供:株式会社スマートワークス)
変化への抵抗をいかに乗り越えるか
囚われている思いに気付きを与える深い問いかけとは
人間は元来、未知のものの不確実性を恐れ、変化を回避しようとしますから、変化を推し進める時に抵抗はつきものです。抵抗する人々は「現状の何が問題なのか?」と変化を拒絶したり、「皆が変わるのはいいが、自分だけは困る」と利己的な考えに逃げ込んだりします。変化の段階に応じて、考えや気持ちが変化することはあっても、なかなか変化を受け入れてくれません。どうすれば、組織の一体感を壊すことなく、変化を推進できるでしょうか。変化を進めるために、抵抗者の気持ちに理解を示しつつも、深い気づきや内省を促すダイアローグ(対話)をするには、どうすればいいのでしょうか。
- スマートワークスの能力開発がこだわる3つのポイント
- スマートワークスについて簡単に説明します。スマートワークスの能力開発は、3つ要素にこだわっています。 まずこだわるのは「実証データや科学理論に基づく効果性」です。結果に再現性があるのが科学であり、理論や手法が科学的に妥当でなければなりません。 次に「時代を先取りする先見性」にこだわります。3〜5年後を先取りした人材開発ソリューションによって、スマートワークスは個人の能力とモチベーションを高め、組織を強くするお手伝いをしたいと考えています。 3つ目は「世界に類を見ない独自性」です。数十年におよぶ地道な研究の積み重ねから、今まで誰も気がつかなかった着想を得て、優れた学習方法や能力向上法を確立したパートナーもあり、その成果をわたしたちは日本に紹介しています。
- 変化への抵抗を乗り越える3つのコア・コンセプト
- さて本日のテーマは「変化への抵抗をいかに乗り越えるか」です。このテーマに関わる3つのコア・コンセプトを最初に紹介したいと思います。 最初のコンセプトは「洞察に富む質問、精密で分析的な質問を通して、思い込みや見落としを自覚させる」です。 2つ目は「攻撃や沈黙、感情的な反発に適切に対処しながらダイアローグ(本音の対話)する」です。 3つ目は「対人影響力を科学的に発揮し、他者の行動に働きかける」です。 質問によって思い込みや思考の漏れを自覚させ、沈黙や反発を乗り越えて意味ある対話を行い、最終的に変化に対応する行動に導くと言うことです。 これらのコンセプトによって、変化への抵抗を乗り越えようというのが本日のテーマです。ここで言う変化の意味合いはとても広いものです。たとえば「これまでのビジネスは人間関係重視だったが、近年、人間関係がドライになり、価格や効果が重視されるようになった」とか、「グローバル化が進みダイバーシティの深化が起きている」、「合併や企業買収によって企業文化が変わってきた」など、あらゆる環境変化とそれに適応するための変化を含んでいます。 しかしこのような変化を受け入れようとしない人たちがたくさんいます。なぜでしょうか?どうすればそういう人たちに働きかけて、変化させることができるでしょうか。 では本論に入りましょう。以下はスマートワークス専務取締役・本多佳苗がお話しします。
- 変えなくてはならないのに変わらない
- 外部環境の変化に適応するため、行動や習慣を変えなくてはならないのに変わらないという悩みは少なくないのではないでしょうか?管理職が部下に対して数字重視のパフォーマンスを求めても、部下の仕事ぶりは一向に改善しないとか、方針転換を通達したミーティングでは平穏に受け入れられたように見えたのに、その後に流れてくる噂で、その方針転換を受け入れていない社員が大半であることに気付くこともあります。 ダイバーシティの深化によって、複数の文化背景と立場を持つ社員が増え、それぞれの価値観はバラバラなまま、一体感が持てないこともあります。環境が変わったから、自分が変わらなくてはならないのは自明のことなのに、なぜ、その人たちは変わらないのでしょう?
レポートはまだ続きます。気になる内容の続きはダウンロードしてお楽しみください。
- やるべきことだとわかっていても、そうできない
- 「やる」にも「やらない」にも原因は複数あり、把握は困難
- エリザベス・キュブラー=ロスの「受容の5段階」
- 「自分で考えさせて、気づかせる」。そして「自分で選択させる」
- 変化に逆らう社員との会話例
提供:株式会社スマートワークス
講師紹介
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株式会社スマートワークス 代表取締役
千田 彰氏株式会社リクルートの関連会社にて取締役在任中、米国で開発されたトレーニング・プログラム「7つの習慣」セミナーを1992年日本で始め、統括責任者として事業を推進し、自ら営業とマーケティングを指揮した。 1995年リクルート社に戻ってからは本格的な全国展開を開始して、延べ20万人が受講すると言うベストセラーのトレーニングに育て上げた。退職後、外資系コンサルティング会社取締役副社長としてトレーニング事業を担当後、2001年株式会社スマートワークスを設立して代表取締役となる。
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株式会社スマートワークス 専務取締役
本多 佳苗氏製薬会社研究所勤務を経て、外資系人材開発コンサルティング会社に勤務。「7つの習慣」「リーダーの4つの役割」「ヘルピング・クライアンツ・サクシード」をはじめとするグローバルなトレーニング・プログラムやアセスメントのローカライズ、および講師育成部門の責任者を務める。 その後、独立して株式会社スマートワークスを設立。専務取締役となる。