6月6日 (金) 13:30 - 14:30(提供:キャリアアセットマネジ株式会社)

採用学3:採用選考での最新アセス活用術とは!?

採用の効率と効果を上げる入社前後のデータ分析事例

吉村 亮太氏

「募集」「選抜」「社会科」という3つのプロセスからなる採用活動。本セミナーでは、それらの中から「選抜」にフォーカスし、効果的な選抜基準、採用と育成の関わり、“習慣”の重要性と測定方法などを、横浜国立大学経営学部准教授・服部泰宏氏とソシアルワードシェアリング代表取締役・作馬誠大氏に、一部と二部に分けてお話いただきました。

【第一部】横浜国立大学経営学部准教授 博士(経営学) 服部泰宏氏

「時間軸」でみる「採用」
採用という活動は以下のように大きく3つのフェーズに分かれています。
  • 【1】募集…募集情報による、求職者との「出会い」のコントロール。
  • 【2】選抜…基地の情報に基づく、求職者の「優秀さ」や「魅力度」の推測。
  • 【3】社会化…企業に入り、馴染む。業績をあげる。
今回はこの中から【2】選抜の部分に着目し、どのように見ていけばいいのかをお話します。
【曖昧で画一的な日本の「選抜」
採用の過程においてマッチングされるもの、それは大きく分けて3つあります。1つ目は、お互いがどのような条件で求め合っているのか——期待のマッチングです。2つ目は、フィーリングのマッチング。そして3つ目は、最も重視される能力のマッチング。では、この能力とは一体どのようなものなのでしょうか。 日本経団連調査「選抜時に重視する点」によると、第1位は「コミュニケーション能力」、第2位は「協調性」、第3位は「主体性」、以下「チャレンジ精神」、「誠実性」と続きます。 一方、2005年日本労働政策研究・研修機構によると、第1位は「エネルギッシュで行動力のある人」、第2位は「協調性・バランス感覚がある人」、第3位は「誠実で、堅実に仕事をする人」と続き、いずれも曖昧なものばかりです。つまり日本の企業はどこも同じような尺度で、同じような能力ばかり見ているのが分かります。 言うまでもなく、「選抜基準」として何を設定するのかは、採用における最も重要な問題です。毎年、採用シーズンに先立って「今年の人材イメージは?」ということを議論するのですが、どうも総花的になってしまう。あるいは必要な基準が多くありすぎて、どれに絞ればいいのか分からない。だから…「人間力」のような曖昧な基準に落ち着いてしまう。だから…どこの企業も同じ基準に落ち着いてしまう。だから…一部の求職者に内定が集中してしまう。だから…いい人が採れない——という悪循環に陥ってしまいます。
選抜の難しさの例:採用学プロジェクトより
私はある企業の一次面接、二次面接、三次面接の人事データをいただき、それを統計的に解析し、どこがどういう風に連関し合っているのか解析しました。すると採用時点での「優秀さ」と入社後の「優秀さ」の間に統計的に有意な連関がみられない。これには2つの可能性があります。一つは、採用時点では想定していなかった何らかの要員が後の成長を決定していた(=選抜基準の設定における過誤)。もう一つは、採用面接の評価の仕方に何らかの問題があった(=アセスメント開発・実施の過誤)。
レポートはまだ続きます。気になる内容の続きはダウンロードしてお楽しみください。

  • 【第一部】選抜基準をどのように設定すれば良いのか
  • 【第一部】何を「見ない」か?
  • 【第一部】育成しにくいものとしての“習慣”
  • 【第一部】“習慣”が与える影響とは
  • 【第一部】“習慣”の知見のまとめ
  • 【第二部】“習慣”力を診断する「LQS」
  • 【第二部】育成しにくい習慣
  • 【第二部】“習慣”化を促す「LQP」
  • 【第二部】採用戦略から人事戦略へ

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提供:キャリアアセットマネジ株式会社

講師紹介

  • 服部泰宏

    横浜国立大学経営学部准教授。博士(経営学)
    服部泰宏氏

    2010年第26回組織学会高宮賞を受賞。組織と個人のかかわり合いに関する研究を進める。近年は採用活動を科学的に検討する「採用学」プロジェクトを主宰。2014年6月『(仮)採用学』(GB出版)から刊行予定。

  • 作馬誠大

    株式会社ソシアルワードシェアリング 代表取締役
    作馬誠大氏