6月3日 (火) 18:00 - 19:00(提供:HRプロ株式会社)

「第3回日本HRチャレンジ大賞」授与式開催

〜大賞はLIXILグループ、イノベーション賞はイヌイ倉庫〜

第3回日本HRチャレンジ大賞

人材領域で優れた新しい取り組みを積極的に行っている企業を表彰する「第3回 日本HRチャレンジ大賞」(主催/日本HRチャレンジ大賞実行委員会 後援/東洋経済新報社・ビジネスパブリッシング・HR総研)の授与式が、6月3日(火)18時よりHRサミット会場にて開催された。 採用、人材育成、人材マネジメントの人材領域において、原則として過去3年以内に開始されている新しい取り組みであることを条件に、応募総数67事例の中から革新性・従業員利益・経営貢献・戦略性・社会的影響性が優秀であった12事例が表彰された。

各賞の受賞企業および喜びの声は以下の通り。

大賞
株式会社LIXILグループ :「LIXIL流人材マネジメント」

「大賞を頂きましたが、特別のことではなく、当たり前のことをやってきただけです。ただしスピード感を持ってグローバルに実現してきました。制度を作るのでなく、育成するのは経営をドライブするリーダーです。そして「LIXIL流人材マネジメント」によって世界一を目指します。」
(執行役副社長 八木 洋介氏)
イノベーション賞
イヌイ倉庫株式会社:シェア型企業寮「月島荘」による人材育成

「複数の企業が利用することを前提としたシェア型企業寮「月島荘」には644室があり、1月に稼働したばかり。現在は24社200名が入居しています。業種や職種、国籍、年代の異なる多様なビジネスパーソンが「一つ屋根の下」で「他流試合」を経験します。多様性・異質性の中で力を発揮できる人材が育つことを期待しています。」
(取締役 執行役員 コーポレートスタッフ部門担当 小林 雅史氏)
人材マネジメント部門優秀賞
日本生命保険相互会社:「男性育児休業取得率100%」への取り組み

「125周年を迎える日本生命は、保守的と見られがちです。女性活躍推進を謳い、女性の職場復帰を推進していても、男性社員の育児休業取得率は1%に過ぎなかったのです。そこで「男性育児休業取得率100%」という大きな旗を振り、1年かけて全員の取得を達成しました。」
(人事部 輝き推進室 室長 浜口 知実氏)
人材育成部門優秀賞
ソフトバンクグループ通信3社(ソフトバンクテレコム株式会社・ソフトバンクモバイル株式会社・ソフトバンクBB株式会社) :研修内製化と「知恵マルシェ」

「ソフトバンクグループには社内講師90名を持ち、現場の生の事例を直接聞くことができます。また自社のカルチャーに合わせた実践×即効型の研修プログラムを提供する「研修内製化」と、社員の知恵や知識を社員同士でより自由なスタイルで共有する「知恵マルシェ」によって、学び合う風土づくりを推進してきました。」
(ソフトバンクモバイル 人事本部 人材開発部 人材開発2課 島村公俊氏)
採用部門優秀賞
日本オラクル株式会社:ダイレクトソーシング(スカウト)を軸とした中途採用

「従来の中途採用は人材紹介会社に依存することが多かったのですが、当社はダイレクト・リクルーティングモデルを用いて、“インターナルリクルーター”によるダイレクトソーシング(スカウト)を軸とした採用手法で成果を上げています。」
(人事本部採用企画部ディレクター 鈴木 デービット氏)
人材サービス優秀賞(人材マネジメント部門)
株式会社イマジカデジタルスケープ: 再就職・転職支援サービス『キャリア応援ナビ』

「『キャリア応援ナビ』はキャリアチェンジを応援し、生涯現役世代を増やすためのメディアです。インターネットを活用することで“低価格”“低負担型”サービスを実現し、大手企業の正社員中心だった再就職支援サービスの対象を中小企業や非正規社員にまで広げました。」
(代表取締役社長 大林 克己氏)
人材サービス優秀賞(人材育成部門)
株式会社JIN−G:ビジネス成果追求型&実践体験型の海外研修プログラム「ミッションコンプリート」

「ビジネス成果追求型&実践体験型の海外研修プログラム「ミッションコンプリート」をスタートしたのは2年前。ベトナム、カンボジア、タイ、シンガポール、インドなどの新興国で実施しています。ミッションを与え、時間内に成果をあげることを求める研修で、1週間でグローバルマインドが育つと評価されています。」
(執行役員 四方 健太郎氏)
人材サービス優秀賞(採用部門)
株式会社ビズリーチ:ダイレクト・リクルーティングのプラットフォーム提供

「東北楽天ゴールデンイーグルスが昨年日本一になりましたが、わたしは2004年の創業メンバーでした。その後の2007年にビズリーチを設立し、人材データベースを企業に開放し、企業が求職者へ直接アプローチするダイレクト・リクルーティングのプラットフォームを提供しています。現在は30万人の中堅人材、1900社という実績を持っています。」
(代表取締役 南 壮一郎氏)
奨励賞
株式会社アイ・エム・ジェイ:就職ナビ等に依存しない新卒採用

「アイ・エム・ジェイに入社して1年ちょっとで「あり得ない新卒採用」を提案して実行しましたが、その採用法をオープンしたので「あり得る新卒採用」になりました。媒体依存の採用活動から脱却して事業と親和性の高い学生にのみアプローチし、ミスマッチを低減させる採用を世に広めていきたいと考えます。」
(人材戦略本部 人事企画室 宇野 貴嗣氏)
奨励賞
株式会社エスプールプラス:農園運営による障がい者雇用の創出

「エスプールプラスは1人でも多くの障がい者雇用が実現することを目標にしており、現在は重度の知的障がい者110名が働く農園を運営しています。この目標実現に賛同していただける企業にどんどん参画していただき、200名、300名の障がい者雇用を生み出していきたいと思います。」
(取締役 障がい者雇用支援事業部 事業部長 和田一紀氏)
奨励賞
ギークス株式会社:ITエンジニア採用・育成プログラム『geechs camp(ギークスキャンプ) 』

「『ギークスキャンプ』はITエンジニアを育成するための研修です。セブ島でプログラムを学びます。海外という環境で半年を過ごすことで、研修参加社員は成長します。この研修の目的の1つは既存社員のキャリアチェンジ。もう1つは思いを持って入社する中途採用者の能力開発です。」
(執行役員兼PR・採用戦略本部 本部長 小幡 千尋氏)
奨励賞
株式会社ドリコム:育成担当者制度を通じた育成文化風土創り

「わたしは3年前にドリコムに中途入社しました。人事は未経験でしたが「育てる文化を作っていきたい」と考えました。「新卒を育てることが楽しいし、大事」。そういう現場と風土作りを進めてきました。そして育成担当者制度を通じ、育成文化を醸成してきました。」
(HR本部 宮武 宣之氏)
今年度の応募で目立つダイレクトマーケティングと人材育成

審査委員長である学習院大学経済学部経営学科教授・今野浩一郎氏は、総評として「昨年の応募事例のテーマで目立ったのは女性活用とワークライフバランスでした。今年は日本生命がワークライフバランスでしたが、他の事例はダイレクトマーケティングと人材育成がとても多いのが特徴です。来年はどのテーマが多くなるのか、とても楽しみにしています。」と語る。

第3回 日本HRチャレンジ大賞

  • 【委員長】 学習院大学 経済学部経営学科 教授 今野 浩一郎氏

    主催/日本HRチャレンジ大賞実行委員会
    後援/東洋経済新報社・ビジネスパブリッシング・HR総研(HRプロ)

    審査委員 今野浩一郎氏(審査委員長・学習院大学経済学部経営学科 教授)
    伊藤健二氏(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特任准教授)
    田宮寛之氏(東洋経済社・東洋経済HRオンライン編集長)
    寺澤康介 (HR総研 所長/HRプロ 代表取締役)
    応募対象 日本国内で企業活動を行っている企業(外資系含む)、団体
    応募条件 採用、人材育成、キャリア開発、人事制度、労務管理、人材マネジメントなど人材領域において、原則として過去3年以内に開始されている新しい取り組みであること。 (ただちに目覚ましい実績・成果が出ていなくても、チャレンジの度合いをより重視)
    審査方法 提出された応募書類をもとに審査評価基準に沿って総合的に審査
    審査評価基準 ・革新性(企業に変革をもたらす革新的な取り組みか)
    ・従業員利益(キャリア形成、満足度向上に資するものか)
    ・経営貢献(経営力アップに貢献するものか)
    ・戦略性(戦略的な取り組みであるか)
    ・社会的影響性(社会的インパクトをもたらすものか)

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