多様な働き方を望む求職者数の増加と、受け入れに消極的な企業
同プロジェクトを立ち上げた背景として、多様な働き方を求める求職者の増加と、多様化の受け入れに消極的な企業の現状が影響している。労働力人口の減少により、2019年6月の有効求人倍率は1.61倍と高い水準で推移しており、企業の採用難が続いている。また副業やフリーランスなど働き方の多様化や、女性の就業者数拡大、新卒採用の自由化など、労働者を取り巻く環境は少しずつ変化していると言える。
求職者有利の状況で、企業が求めるスキルを持った即戦力人材を獲得していくためには、多様な働き方の実現が必要不可欠である。パーソルテンプスタッフの調査によると、「家事や育児などと両立したい」「自身の勉強などと両立したい」「Wワーク希望」などを理由に多様な働き方を希望する求職者数は、5年間で2.4倍にまで増加していることが明らかになった。一方企業では、多様な働き方に「非常に興味がある」人事担当者は1割未満にとどまっている。多様な働き方を受け入れることの前例のなさや心理的なハードルがあるようだ。
なお、同プロジェクトでは、今後第1弾の取り組みとして、2019年9月19日に東京都・中央区のリクルートGINZA8ビルで人事担当者を対象としたイベント『成長企業から学ぶ!“採用難”はウソ?!~採用・定着をアップデート~』を開催する。