同団体は、こうした政府の動きと連携を図る元官僚・現役官僚たちにより、霞ヶ関発での多様で柔軟なワークスタイルの促進と、日本社会における一層の官民連携とオープンイノベーションを可能とする社会の実現を目指して立ち上げたものだ。
今後の具体的活動は、大きく分けて以下の3つ。
(1)次世代の官僚モデルの一つとなる「トライセクター人材」育成のため、全ての理事が無報酬で協力し、国家公務員と民間受け入れ候補先によるマッチングサイトを立ち上げる。
(2)上記サイトにおいて、国家公務員側が高めたいと希望する専門性も考慮した上で、地方公共団体、大学、一般社団法人等の公益を目的とする幅広い非営利団体との間でのマッチング支援とメンタリングを行う。
(3)さらに、キャリア支援の専門家による「トライセクター人材」となるためのキャリア開発のための情報発信を行う。
活動内容を概括すると、一般社団法人トライセクターは、国家公務員などによる業務外での公益的活動(越境活動)について、受入れ候補先とのマッチング支援や国家公務員のキャリア開発の支援を行っていく団体だ。
民間・公共・社会の3つの垣根を超えて動く“トライセクター人材”の活躍を支えることで、「官民知識循環型社会」の実現を図っていくという新たな動きに注目したい。