ワークポートは全国の20~40代の転職希望者417人を対象に行った「副業に関するアンケート調査」の結果を発表した。実施期間は2018年10月24日~11月8日まで。
約8割が副業に興味あり。うち8割が副業するなら異業種を希望

2018年1月に、働き方改革の一環として厚生労働省が、モデル就業規則から副業・兼業を禁止する規定を削除したことから、2018年は「副業元年」とも言われている。そんな中、『副業に興味はあるか』との質問に対して8割に迫る、79.1%が「興味ある」と回答した。副業解禁が浸透し、関心が高まりつつあることが分かった。
約8割が副業に興味あり。うち8割が副業するなら異業種を希望
副業に「興味ある」と答えた人に『副業するとしたら、どの職種を希望するか?』と聞いたところ、8割近くの人が「本業とは違う職種」と答えた。
約8割が副業に興味あり。うち8割が副業するなら異業種を希望
理由には、「いろいろな仕事を経験してみたい(20代・女性・教育)」や、「本職とは違う職を経験して視野を広げたい(20代・男性・建築土木)」など、気分転換やスキル幅を広げたいという意見が目立った。

一方で、「その職種への転職を考えているから(20代・女性・接客販売)」や、「今やっている仕事や業界が10年後存在しているとは思えないので(30代・男性・クリエイター)」などの、今後の転職やキャリアチェンジを視野に入れて副業を選びたいという理由を挙げる人も一定数いた。副業とは言え、“本業にすることを見越した上で試しに働いてみる”という動きが確実にあるようだ。

他には、「幅を持ったキャリア形成が出来そうだから。本職とは切り離して考えたいから(20代・男性・営業)」、「気分転換も兼ねたいため(20代・男性・営業)」といった声も上がっていた。

本調査では、『転職先候補の企業が「副業採用』をしていたら、受けてみたいと思うか?』とも聞いている。この問いには、9割に迫る86.1%の人が「はい」と回答。前述のように、副業をいずれ本業にしたいと考えている人にとっては、「副業」=「転職活動の一環」にもなり得そうだ。
約8割が副業に興味あり。うち8割が副業するなら異業種を希望
企業が副業採用を実施する理由には「労働力(即戦力)の確保」というメリットがあるからだと言えるが、今後は副業採用を “社会人版インターンシップ制度”と捉え、中途採用活動の一環として行えれば、互いに入社後のギャップを感じることもなくなり、転職におけるミスマッチを減らしていくことができる可能性がある。副業が当たり前となってきている今、その形態は、いっそう多様化していくかもしれない。

この記事にリアクションをお願いします!