「仕事をしながらの子育て」は女性にとってプラスの方向に

このことから女性たちは、保活を乗り越え、働き方を変更しながらも、自分に合った働き方を選択することで、仕事と子育てを両立していることがわかるが、これについて彼女たちはどう考えているのか。ソフトブレーン・フィールド株式会社の調査では、対象者に「出産後に仕事復帰してよかったですか」と尋ねている。

すると、「仕事復帰してよかった」との回答率が72.1%。寄せられたコメントには、
「(仕事によって)自分自身に戻れる瞬間ができ、リフレッシュできた。そのおかげで子供にも向き合えた」
「社会とのつながりを維持し、仕事をすることで、育児への視野狭窄(ひとりでの育児抱えこみと孤立)がおきなかったのが、一番良かった」
など、仕事と育児、両面の顔を持つことによって、気持ちの切り替えができたという前向きな声が多くあった。

また、「継続して仕事をしてよかった」とする人からは、
「自分が仕事をしていて子育ての価値観に偏りができそうだったけれど、保育士さんなど子育てに関与している方からの気づきを得られた」
「(自分が仕事をすることで)家族の協力が得られるようになった」
といったコメントが寄せられ、出産後も仕事を継続したことで、思わぬ方向からの新たな学びを得たり、家族同士の結びつきを深めたりといった良い影響があったようだ。

女性活躍推進は、法整備や保育園のあり方なども含め、まだまだ道の途中だろう。しかし仕事と家庭の両立に取り組みながら働く女性の輝きが、日本の未来を明るく照らすに違いない。
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