地元での就職を希望する割合は対前年3.5ポイント減の51.8%
今回の調査では、地元での就職を希望する割合は、対前年3.5ポイント減の51.8%だった。2012年卒の学生における地元就職希望割合は63.3%で、当時から11.5ポイント減少している。株式会社マイナビは、この背景について「就職環境の好転で、大都市圏を中心とした大手有名企業に目が行きやすくなったこと」にあるのではないかと分析している。家族が地元(Uターン就職)を後押ししている現状
調査結果によると、学生が地元(Uターン)就職を決めるかどうかは、家族の影響によるところが大きいようだ。就職について、「両親や親族に相談したことがある」と回答した割合は76.8%。4人に3人が何らかのかたちで、就職について親や親族に意見を求めていることが分かる。また「親のアドバイスが就職活動に影響するか」という質問に対し、「(大きく、または多少)影響する」と回答した割合は約8割(79.3%)。さらに、「両親や親族からのアドバイスを受けて地元(Uターン含む)就職に対する考え方はどう変わったか」という質問に対しては、「強く地元就職を意識するようになった」が21.2%、「多少地元就職を意識するようになった」が45.6%で、合わせると66.8%が家族の影響で地元就職を意識するようになったと答えている。
地元(Uターン)就職を希望する学生の理由としても、「自分の意思から両親の近くで生活したいから」(47.9%、対前年1.3ポイント増)がもっとも高くなっているが、「志望企業があるから」という回答は20.4%と低めで、地元(Uターン)就職のインセンティブとして、地元企業の魅力はいまだ弱いといえそうだ。