
「静かな退職」の認知度は48%で半数に届かず
「静かな退職(Quiet Quitting)」とは、仕事へのやりがいや熱意を抱かず、必要最低限の仕事だけをこなす働き方を指す。2022年に米国のキャリアコーチがSNSに投稿し、後に別のユーザーが投稿した動画が話題になったことなどから、注目されるようになったという。日本においては、特にZ世代の若年層において“がむしゃらに働くこと”が良しとされておらず、「仕事のために生きる」という考え方ではなく、「最低限の生活をするために働く」といった考え方が広まってきている。では、Z世代以外の世代の人々においては、こうした考え方はどのように捉えられているのだろうか。はじめにアクシスが、「静かな退職(Quiet Quitting)を知っているか?」と尋ねると、「知っている」が31%、「聞いたことはあるが、意味は分からない」が17%、「全く知らない」が52%となった。「静かな退職」という言葉自体を知っている人は半数に満たないことがわかった。

自身が「静かな退職をしている」と感じている人は6割に
次に同社は、「“静かな退職をしている”と感じるか?」と尋ねた。すると、「感じる」が26%、「少し感じる」が34%で、合計は60%となった。前質問で「静かな退職」という言葉を知っている人が半数に満たなかったものの、実際には自身が「静かな退職をしている」と感じている人は6割にのぼるようだ。
「仕事は最低限の範囲で行いたい」と考える人は8割以上
同社は続いて、「仕事は最低限の範囲で行いたいか?」と尋ねている。すると、「そう思う」との回答が34%、「少し思う」が47%となり、合計は81%だった。8割以上の人が、最低限の範囲で仕事を行いたい意向を持っていることがわかった。
8割超の人が仕事は「お金を稼ぐ手段」と考えている
最後に、「仕事はただの“お金を稼ぐ手段”であると思うか?」と尋ねた結果、「思う」との回答は合計で83%となった(強く思う:39%、少し思う:44%)。大半の人が、仕事を「生活のために行うもの」と考えていることがうかがえる結果となっている。