接点をもった学生への印象は「待遇や働き方にこだわる学生が増えた」が最多
人材獲得競争の激化や採用選考の早期化により、新卒採用を行う企業にとっては厳しい展開が続いている。6月1日に25卒採用選考が解禁されてから約2ヵ月が経過した今、各社の採用活動状況はどのようになっているのだろうか。はじめにキャリタスは、「これまでに接点をもった学生に対して感じたこと」を尋ねた。すると、「そう思う」との回答(「そう思う」もしくは「どちらかと言えばそう思う」)が最も多かったのは「待遇や働き方にこだわる学生が増えた」で、計74.6%と7割を超えた。以下、「就業意識や起業理解などが高い学生と低い学生の差が開いた」が計66.3%、「企業理解不足の学生が増えた」が計42.5%となっている。
21.1%の企業がすでに採用選考を終了。過去2年と比べ継続する企業が増加
次に「採用選考の終了状況」を調べたところ、「終了した」とする企業は全体では21.1%となり、前年(22.0%)、および前々年(25.6%)を下回った。これに対し同社は、「面接や内定出しのタイミングは前倒しで進んだものの、内定者を確保できず採用活動を継続している企業の割合は年々増加している」との見解を示している。なお、採用選考の終了状況について業界別に見ると、「終了した」との回答が最も多かったのは「金融」で27.7%、次いで「製造」が23.2%だった。