株式会社ネクストレベルは2024年4月4日、「『飲みニケーション』についてどう思うか」に関する調査結果を発表した。本調査期間は2024年3月1日~10日で、20歳以上の社会人831名(男性266名・女性565名)から回答を得ている。本調査結果から、飲みニケーションの頻度や“いる/いらない”の意識、およびその理由が明らかとなった。
“飲みニケーション”は時代遅れ? 年代問わず6割超が「いらない」と回答、「気を遣う」、「お金がかかる」などの声も

会社の「飲み会」は「ほとんどない」が最多。“年に数回程度まで”との声が8割超に

新年度がスタートし、歓迎会やキックオフなど仕事上の宴会・飲み会の機会が増えるこの時期。お酒を飲みながら上司や同僚などと親睦を深める、いわゆる「飲みニケーション」について、社会人はどのように感じているのだろうか。

はじめにネクストレベルは、「仕事上の飲み会の頻度」を尋ねた。すると、「ほとんどない」(29.1%)が最も多く、「年に1~2回程度」(30.1%)との合計は59.2%で6割に迫った。「数ヵ月に1回」(22.2%)も合わせると、8割以上が仕事上のお酒は“年に数回程度まで”と考えていることが示された。

自由回答では、「コロナ禍以降、飲み会がなくなった」、「飲み会自体がないし、あっても感染予防を理由に断れる」といった声が聞かれたという。

また、続けて「飲み会の参加は必須か」を尋ねたところ、「参加も不参加も個人の自由」が約6割で最多となったようだ。
仕事上の飲み会の頻度

6割以上が「飲みニケーションはいらない」と回答

次に同社は、仕事上の「飲み二ケーションはいるか/いらないか」を聞いた。その結果、「いらない」(27%)と「どちらかというといらない」(37.5%)を合わせると64.5%で、6割を超えた。約3人に2人が「飲み二ケーションはいらない」と考えていることがわかった。
飲みニケーションは必要だと思うか

「飲みニケーションは必要」との認識に年代差は見られず

そこで同社が「年代別」(20代・30代・40代・50代以上の4つの年代)に、「飲みニケーションはいるか/いらないか」を聞いたところ、「必要」との回答は、50代以上が他の世代よりわずかに多い程度で、全年代で3割~4割程度と、年代による大きな差は見られなかった。

これを踏まえて同社は、「若者は飲み会を倦厭しがちと言われることもあるが、年代ごとの意見に大きな違いはないようだ」との見解を示している。
年代別・飲みニケーションは必要かどうか

“飲みニケーションは必要”の理由1位~4位を「職場の人との親睦が深まるから」が占める

続いて同社は、「飲みニケーションは必要」と答えた295名に「なぜ必要だと思うのか」を尋ねた。すると、1位は「チーム・部署の親睦が深まる」(60.3%)で、2位~4位もすべて「職場の人(上司・部下・同期)との親睦が深まるから」という理由だった。

お酒の席は、職場の人と腹を割って話したり意外な一面を見たりと、互いの距離を縮め親睦を深める機会になっているようだ。
飲みニケーションはなぜ必要なのか

“飲みニケーションは不要”の理由1位は「気を遣う」で6割以上

最後に同社が、「飲みニケーションはいらない」と答えた人に「不要だと思う理由」を質問したところ、「気を遣う」(61.8%)が最も多かった。自由回答には「上司のお酒を気にしながら注文するなど気を遣うので楽しくない」、「年下の社員に気を遣わなければならず、飲んでいる気にならない」といった声が聞かれたという。若手が目上の人に「気を遣う」のはもちろん、上司も部下や若手に対して気を遣っている様子がうかがえる。

以下、「業務時間外だから」(47.4%)、「お金がかかるから」(40.7%)と続いた。この結果から同社は、「お酒を飲まない人にとってワリカンは損した気持ちになるし、年齢や立場が上がると多めに支払う慣習がある職場もある。仕事上の飲み会で、誰もが納得する費用分担をするのは難しいだろう」とコメントしている。
飲みニケーションがいらない理由
本調査結果から、コロナ禍以降、多くの職場で「飲み会」の回数が少なくなっていることがわかった。また、年代を問わず6割以上の人が「飲みニケーションはいらない」と考えていることも示された。飲み会は時代遅れとも言われる一方、新入社員らが働きやすくなる環境づくりに一役買うシーンもあるだろう。このような調査結果を踏まえつつ、無理のない範囲で「飲みニケーション」を検討してみてはいかがだろうか。

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