「70代以降も働きたい」と考えるミドルシニアの割合は?
株式会社リクルートマネジメントソリューションズは2023年12月、「一般社員の会社・職場・仕事に関する意識調査」の中から、「70代以降に働くこと」についての結果を発表した。調査期間は2023年7月14日~16日で、回答者はミドルシニア世代の40~59歳の一般社員、主任・係長クラスの正社員(3,708名)となる。調査結果によると、「何歳まで働きたいか?」と尋ねたところ、「70歳以上」と答えたのは全体の14.2%だった。最多となったのは「60~69歳」(49.4%)で約半数と、「70代以降も働きたい」と考えるビジネスパーソンはまだまだそれほど多くないという実態が伺えた。
●ニュースを読む:70代以降も働きたい人は“14.2%”。「モチベーション・リソース」がシニア世代の労働意欲に】
出典:「一般社員の会社・職場・仕事に関する意識調査」(株式会社リクルートマネジメントソリューションズ)
<65歳までの雇用義務化スタート>シニア世代のキャリアプラン/ライフプラン意識とは
次に、株式会社シーオーメディカルが50歳~65歳のシニア世代を対象に実施した、「仕事の意識に関するアンケート」の結果を紹介する。同社が「50歳以降の仕事に求めていること」を聞いたところ、1位は「やりがいが感じられる仕事」(45%)、2位は「プライベートな時間が確保できる仕事」(44%)、3位は「自分のスキルを活かせる仕事」(30%)となった。一方で、「給与の額」は26%と4位に留まった。同調査では、他にも「50歳以降のシニア世代のうち約6割が『仕事のモチベーションの低下』を実感している」との結果も出ており、若手に限らずシニアも働く上での「やりがい」を重視しているとわかる。
●ニュースを読む:シニア社員の約6割が「仕事のモチベーション低下」を実感。一方、“副業”や“越境学習”への意欲を持つ人も
出典:「仕事の意識に関するアンケート」(株式会社シーオーメディカル)
<組織の中でベテランの力を活かす>50代以上の社員に年下上司が期待すること
サイボウズ株式会社は2023年7月18日、「年上の部下へのマネジメント」に関する意識調査の結果を発表した。調査期間は2023年5月24日~29日で、年上の部下がいる30~50代のミドルマネージャー(課長~部長職相当)1,500名と、50代で年下の上司がいる正社員(職位不問)の1,000名から回答を得た。調査では、マネジメントする側/される側それぞれの意識を確認している。ここでは、「年上の部下(50代以上)に関する意見」を、“年下の上司”に尋ねた結果を紹介する。すると、「若い人の手本となるべき」(80.8%)、「所属チームのパフォーマンス発揮の主力となるべき」(74.6%)、「あれこれ指導しなくても自走して成果を出すべき」(73.2%)、「上司に適切な助言やアドバイスをするべき」(62.7%)となっていた。これらの回答から、年下の上司側がベテランの50代以上の社員の実力に対して抱く期待はかなり高いとわかる。経験豊富なミドルシニアだからこそ、能力をいかんなく発揮して、組織・チームに関わってほしいと考えているのだろう。
●ニュースを読む: “年下の上司”の苦労とは? “年上の部下のマネジメント”は敬語よりも「傾聴」や「関係づくり」が重要と双方が認識
出典:「年上の部下へのマネジメントに関する意識調査」(サイボウズ株式会社)