新人研修で行われた・仕事で役立ったカリキュラムは「グループワーク」が最多
2023年卒が入社してから半年以上経った調査時点で、新社会人は新人研修をどのように受け止めているのだろうか。はじめにSynergy Careerは、「新人研修で行われたカリキュラム」を複数回答で尋ねた。すると、新人研修で行われたカリキュラムの中で最も多かったのは「グループワーク(少人数のグループでプレゼンテーション、共同作業などを行う)」で、8割を超えたという。続いて「講義形式(講師の話を聞くこと)」、「ビジネスマナー研修」がともに半数を超えたとのことだ。
そこで、「実際の仕事で役に立ったと感じるカリキュラム」を複数回答で尋ねた。すると、「グループワーク」が37.7%で約4割となり、最も多かった。以下、「講義形式」(35.8%)、「ビジネスマナー研修」(34%)、「OJT(日々の業務を通じて教育を施される)」(31.1%)と続いた。
満足度が最も高いカリキュラムは「OJT」。実践型のカリキュラムが上位を占める
次に同社は、「新人研修で満足度の高いカリキュラム」を聞いた。なお、満足度については、実際に行われたカリキュラムのうち、「役に立った」と感じるカリキュラムの割合を算出し表している。その結果、満足度の高いカリキュラムとしては「OJT」(80.4%)が最多で、以下、「ロールプレイ」(65.8%)、「ケーススタディ」(60%)と続いた。実施割合の多かった「講義形式」や「グループワーク」より、実践型のカリキュラムが上位を占める結果となった。「OJT」を選んだ学生からは、「とにかく覚えることが多いので、OJTという形で上司がつきっきりで面倒を見てくださるのがすごくありがたかった」といった意見が寄せられたとのことだ。
カリキュラムで満足している点は「同期との仲を深められる」、「実際の仕事に役立つ」など
続いて、同社が「カリキュラム内容で満足している点」を複数回答で尋ねたところ、「同期との仲を深められた」が65.2%で最も多く、「研修が実際の仕事に役立つカリキュラムだった」(43.5%)とともに多数を占めた。これを踏まえて同社は、「これらの結果は満足している点であると同時に新入社員が重要視している点だと捉えられる。同期と話し合いをする場を設けたり、懇親会を開催したりすることで、会社への定着・早期離職を防ぐことに繋がるのではないか」との見解を示している。カリキュラム内容の不満点は「覚えることが多すぎる」、「ゴールが明確でない」など
次に同社は、「カリキュラム内容で不満に感じている点」を尋ねた。すると、「覚えることが多すぎてついていけない」(20.8%)、「研修のゴールが明確ではない」(19.8%)「実際の仕事に役立たないカリキュラムだった」(18.9%)がいずれも2割程度となり、意見が割れた。この結果から同社は、「覚えることが多い場合は、一日の最後の復習や次の日に振り返る機会を設けて全体のペースを整えるといった対策を打つ必要がある。新入社員にカリキュラムの目的や意図を明確に伝えることで不満感は減少するのではないか」とコメントしている。●調査結果の引用:https://synergy-career.co.jp/media/shinjinkensyu/