HRプロとは連載「人事大解剖～他社の人事のリアルを知る～」は、リレーインタビュー形式で、業務において大事にしている考えや日常の悩み、気になっているHRのキーワードなどを紐解きながら、人事のリアルに迫っていく。正解がないと言われる時代だからこそ、多くの人事の視点や考えを通じて、業務や課題解決のヒントをお届けする。人事リレーの輪8人目はエン・ジャパン株式会社で社員の活躍支援をリードする、人財戦略室 人事企画グループ 南條 夏氏が登場。同社は「人」、そして「企業」の縁を考えるというバリューを軸に、「エン転職」をはじめとした採用・キャリア支援や活躍・定着支援など、HR領域を主力に様々なサービス、プロダクトを展開している。インタビューの中では、組織構成が変化する中での人事としての苦悩のほか、人事として注目している企業・HRキーワードや、オススメの人事関連書籍などが語られた。
※下部の「目次」より気になる項目がありましたら、ぜひそちらからも参照のうえご覧ください。
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Q1：これまでのキャリアは？
【人事リレーの輪8人目】
エン・ジャパン株式会社 人財戦略室 人事企画グループ
南條 夏氏
エン・ジャパン株式会社には2011年に新卒で入社しました。最初のキャリアは、求人媒体「エン転職」の営業です。本社ではなく横浜の拠点からのスタートで、実績をあげていきながら、入社４年目でチームリーダーになり色々と経験を積んでいきました。５年目になって、次はマネージャーを目指していこうというタイミングで、会社から人財戦略室への辞令があり、異動となりました。本当に突然で驚いたというのが、率直な感想です。今思えば、拠点の様子を伺いに来た人事との面談で、横浜の組織について熱く語ったことが、目に留まったのかもしれません。
人事で初めて取り組んだのが、内定者の育成です。内定式の翌週から研修がスタートするのですが、ビジネスマナーや仕事の難しさを体験させる研修を半年かけてやります。その責任者をやらせてもらって、半年間の研修を担当し終えると、次は新卒採用の部署に異動となりました。まだまだ育成に携わりたかったので、この異動は正直に言うと嫌でした。ただ、そこは社会人として受け入れて、最初の半年はリクルーター、次の一年間は拠点採用の責任者をやらせていただきました。大阪や名古屋、福岡の拠点でどういう採用を計画していくかという戦術の部分を考えるのが多かったですね。
採用をやってみると楽しかったのですが、やっぱり育成がやりたいという気持ちは変わりませんでした。採用ももちろん大事なのですが、改めて入社後の活躍につながる育成の大切さを思い知らされました。会社にも異動の想いを伝え続け、しばらくしてから人材活躍支援事業部という入社後活躍を支援するプロダクトを販売する事業部に移りました。ここでは事業企画グループの所属になり、プロダクトを活用しながら、自社の入社後の活躍を支援するというのがミッションでした。そこでは2年ほど取り組んで、そのミッションを持ったまま、今の部署に異動してきたのが、これまでの私のキャリアです。
Q2：今の人事としての役割・ミッションは？
今は人財戦略室 人事企画グループの活躍推進チームのリーダーとして、社内の入社後活躍を実現するための様々な施策に取り組んでいます。主には社員のオンボーディングやキャリア相談室の運営、マネジメントの相談など、社員が働きやすいように活躍を支援する仕事をしています。Q3：今抱えている主な人事課題は？
オンボーディングの施策を進めて1年以内の早期離職は改善してきているのですが、活躍の面に関して課題は、まだまだあります。他にも適材適所の異動配置や将来の幹部となりうる人材のピックアップ、管理職の育成、マネジメントの一般化など、やるべきことがたくさんあります。
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