株式会社学情は2023年12月8日、「就職活動に関するインターネットアンケート」の中から、「内々定の獲得状況」に関する調査結果を発表した。調査期間は2023年11月24日~30日で、2025年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生(以下、25卒生)386名から回答を得ている。なお本調査では、同社が前年同時期(2️022年11月)に実施した同様の調査も踏まえて比較。25卒生における内定(内々定)率やインターンシップおよびオープン・カンパニーの参加有無や社数が明らかとなった。
【25卒採用】「内々定率」は2023年11月末時点で1割超。8月までにインターンやオープン・カンパニーに参加した学生は9割に

11月末時点の内々定率は「11.8%」、前年同期比3.1ポイント増に

近年は就職活動の早期化が進み、早い時期から採用選考に参加する学生もいるが、25卒生の就職活動はどのような状況なのだろうか。

まず学情は、「現在までに内定(内々定)を獲得したか」を尋ねた。すると、「はい」は11.8%となり、2023年11月末時点での内々定率は1割にのぼった。同時期の調査では、初の2桁超えとなったとのことだ。
現在までに内定(内々定)を獲得したか:2023年12月度調査
同社が前年同時期に実施した調査と比較すると、内定(内々定率)は3.1ポイント高くなり、早期化が一気に加速したことがうかがえる。

これを踏まえて同社は、「25卒生採用でインターンシップに関するルールが変更になった影響もあり、オープン・カンパニーに参加した企業の早期選考に参加し、内々定に至ったケースが増えたのではないか」と推察している。

なお、文系・理系別に内々定率をみたところ、それぞれともに1割程度と、ほぼ同水準だったという。
現在までに内定(内々定)を獲得したか:2022年11月末調査

インターンシップやオープン・カンパニーに参加している25卒生は9割に迫る

次に同社は、「現在就職活動(就活の一環としてのインターンシップやオープン・カンパニー参加を含む)をしているか」を尋ねた。すると、「就職活動をしている」は88.7%と9割に迫り、前年(88.9%)からほぼ横ばいの推移だった。
現在就職活動(就活の一環としてのインターンシップやオープン・カンパニー参加を含む)をしているか:2023年12月度調査

約4割が“10社以上”のインターンシップやオープン・カンパニーに参加

そこで、同社が「現在まで、累計で何社、インターンシップやオープン・カンパニーに参加したか」を聞いたところ、参加社数の最多は「10社以上」で40.9%だった。前年同時期より7.1ポイント増えており、多くの学生が早期から就職活動に取り組んでいることがうかがえる。
現在まで、累計で何社、インターンシップやオープン・カンパニーに参加したか

“2023年8月まで”に参加した学生は9割超に

続いて同社は、「インターンシップやオープン・カンパニーに最初に参加した時期」を尋ねた。すると、最多が2023年8月(23.1%)で、続いて7月(20.8%)、6月(19.1%)となった。2023年6月~8月の夏季に参加した学生は合計で63%と6割にのぼり、「夏のインターンシップ時における就活スタート」は、一般的になっているとうかがえる。

また、2023年8月以前に参加した人の合計は、9割を超えた。
インターンシップやオープン・カンパニーに最初に参加した時期
本調査結果より、2023年11月末時点の内々定獲得率は1割を超え、前年同時期より3.1ポイント高くなったことがわかった。また、2023年8月までにインターンシップやオープン・カンパニーに参加した学生は9割を超えており、多くの学生が早期から就職活動に取り組んでいると示された。企業においては、夏のインターンシップやオープン・カンパニーで採用を見据えた内容を用意するなど、早期化の流れに合わせた採用計画を立てることがポイントとなりそうだ。

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