6割超の経営者が従業員に「高いストレス耐性」を期待。従業員との意識差も
従業員のメンタルヘルスケアは、企業にとって取り組むべき大きな課題の一つとなっているが、経営者と従業員の間に「ストレスに対する考え方の違い」はあるのだろうか。リンケージはまず、「経営者は従業員に対して高いストレス耐性を期待しているか」を両者に尋ねた。すると、従業員側は「非常に求めている」が14.8%、「やや求めている」が32.7%で、両者の合計は47.5%だった。一方、経営者側は、「非常に求めている」が19.3%、「やや求めている」が45%で、合計64.3%となり、従業員側より16.8ポイント上回った。約9割の経営者が「自身に高いストレス耐性を期待する」と回答
次に、同社は「経営者は精神的支柱であるため高いストレス耐性を持つべきか」と両者に尋ねた。すると従業員側は、「非常にそう思う」が26.2%、「ややそう思う」が45.5%で合計71.7%だったのに対して、経営者側は「非常にそう思う」が42.4%、「ややそう思う」が45%で、合計が87.4%と、15.7ポイントの差があることがわかった。また、「自身のストレス耐性への認識」を経営者に尋ねた質問では、「非常に高い」が26.4%、「やや高い」が47.7%で、合わせて74.1%という結果だった。「そうあるべきと考えている姿」と「実際の自己認識」との間には13.3ポイントのギャップあり、経営者が自身に過度の期待をしていることがうかがえる。