株式会社グローバルプロデュースは2022年8月30日、「社内イベントとエンゲージメント」に関する調査結果を発表した。調査期間は2022年8月1日~2日で、「演出に凝った社内イベント」に参加経験のある会社員109名から回答を得た。調査から、社内イベントが従業員のエンゲージメント向上にもたらす効果などが明らかとなった。
“演出に凝った社内イベント”で6割がポジティブな変化を実感。職場活性化・エンゲージメント向上の可能性とは

4割が、社内イベントに参加する前は「仕事にやりがいを感じられなかった」と回答

新型コロナウイルス感染症の拡大により、社内イベントの実施を見送った企業も多いだろう。では、そもそも社内イベントの参加で、従業員にはどのような変化があるのだろうか。同社はまず、「社内イベントに参加する前の仕事の取り組み方」について尋ねた。すると、「やりがいをあまり感じられなかった」と「コミュニケーションが少なかった」がともに40.4%で最も多かった。以下、「職場に心地よさを感じられなかった」が30.3%、「目標設定が低かった」が24.8%、「仕事がつまらなかった」が22%、「自社のビジョンを良く知らなかった」が11%、「転職を検討していた」が5.5%となった。
“演出に凝った社内イベント”で6割がポジティブな変化を実感。職場活性化・エンゲージメント向上の可能性とは

6割以上が「業務にもポジティブな変化がある」と実感

次に、「演出に凝った社内イベントに参加したことで、実際の業務にポジティブな変化があったか」を尋ねると、「非常に変化があった」が12.9%、「やや変化があった」が49.5%となり、合計62.4%と過半数が変化を実感していた。

「どう変化したか」を聞くと、最多は「より主体的に業務に取り組むようになった」で、60.3%が答えた。さらに、自由回答では「相手に伝わりやすい言動、連絡を心がけるようになった」や、「前向きに仕事をするようになった」などの声があがった。
“演出に凝った社内イベント”で6割がポジティブな変化を実感。職場活性化・エンゲージメント向上の可能性とは

約7割が「職場環境の活性化」にも繋がると感じている

さらに、「社内イベントに参加したことで、職場環境へのポジティブな変化を感じたか」と質問すると、「非常に実感する」が17.4%、「やや実感する」が52.3%となり、合計は69.7%だった。「あまり実感しない」(17.4%)と「全く実感しない」(9.2%)の合計値は26.6%で、「実感する」の合計値とは40ポイント以上の差が開いた。
“演出に凝った社内イベント”で6割がポジティブな変化を実感。職場活性化・エンゲージメント向上の可能性とは

社員同士の「垣根のない交流」が促進される可能性も

また、「職場環境がどう変化したか」を尋ねると、最も多かったのは「雑談などのリアルタイムなコミュニケーションを取るようになった」で60.5%が回答。以降は、「社員同士が相談しやすい環境になった」(35.5%)、「従業員同士と切磋琢磨するようになった」(34.2%)、「離職者が減ったと感じる」(25%)と続いた。
“演出に凝った社内イベント”で6割がポジティブな変化を実感。職場活性化・エンゲージメント向上の可能性とは
本調査から、演出に凝った社内イベントを開催することで、従業員のコミュニケーションを活性化させる可能性があることがうかがえた。実際に、社内イベントが業務への取り組み方や職場環境へポジティブな変化を与えることを過半数が実感していた。リモート環境ゆえの希薄化や帰属意識の低下に課題を抱える企業では、社内イベントの開催を検討してみてもいいかもしれない。

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