コロナ禍における経営課題は「デジタル化」や「人脈づくり」か
新型コロナウイルスの流行拡大によるテレワークの普及など、多様な働き方が浸透しているが、コロナ禍において経営者はどのような課題を感じているのだろうか。はじめに、オンリーストーリーは「コロナ禍における経営に対する後悔」を尋ねている。すると、最も多い回答は「デジタル化を進めておけばよかった」(27.5%)となり、次いで「人材の定着・育成にもっと注力しておけばよかった」(22.5%)が続いた。
他にも、「有事を想定した事業計画を作っておけばよかった」(21.6%)、「節税やコスト削減をしておけばよかった」(17.6%)、「業種別・別業界との人脈や繋がりを作っておけばよかった」(15.7%)などが上位になっている。このことから、コロナ禍において「デジタル化」や「人材育成」、「人脈づくり」などに課題を抱える経営者がいることがわかった。
経営者が人脈づくりを行うメリットは「案件化」や「アイデア創出」など
続いて、同社は「新たな人脈・情報収集機会づくりが重要だと思うか」を尋ねている。すると「非常にそう思う」が45.1%、「ややそう思う」が34.3%となり、合わせて79.4%の経営者が、新たな人脈や情報収集の機会づくりを重視していることが明らかになった。また、「新たな人脈・情報収集機会づくりを重要だと思う理由」について尋ねた質問の上位回答は、1位が「人脈拡大が売上につながることが多い」(56.8%)、2位が「異業種同士で意見交換すると、新しいアイデアが浮かぶ」(54.3%)、3位が「良いビジネスパートナー・提携先に出会えるチャンスがある」(53.1%)だった。同社はこの結果から、「経営者は人脈形成・情報収集から、案件化やアイデア創出を行っていることがわかる。また、経営者同士で話すことや会うことを重視していることがうかがえる」と考察している。
経営者の8割以上が新たな人脈づくりに注力したい意向だと判明
さらに、「新たな人脈・情報収集機会づくりをすでに実施しているか」を尋ねた質問では、「はい」が58.8%、「いいえ」が41.2%となった。4割の経営者は、新たな人脈作りを行っていないようだ。あわせて、「2022年度に、新たな人脈・情報収集機会づくりに注力したいか」を尋ねると、「非常にそう思う」が43.1%、「ややそう思う」が42.2%となり、合計85.3%が新たな人脈や情報収集機会づくりに注力したいと感じていることがわかった。調査時点で行動を起こしていない経営者の中にも、“今後実施したい”と感じている人が多くいることがうかがえる。