8割超が企業のリスキリングに関する取り組みの実施で「志望度が上がる」と回答
DXが急ピッチで加速する時代において、業務内容が大きく変化することが予測されている。それに伴い、新たな業務で必要になる知識や技術を習得する「リスキリング」が注目されている。このような流れの中、企業のリスキリング施策の実施状況は、転職者に影響を与えているのだろうか。学情は、「リスキリングを支援する研修や制度を導入している企業は志望度が上がるか」を尋ねている。すると、「志望度が上がる」が39.4%、「どちらかと言えば志望度が上がる」が44.4%となり、合計83.8%がリスキリングを支援する企業に対し「志望度が上がる」と回答した。
その理由として、「新しいスキルを習得することは重要だと思う」や「日々必要とされるスキルは変化する。スキル・知識をアップデートできる機会は大切」、「社員のスキル習得をバックアップしている企業は、新しいことに挑戦する柔軟性があり、競争力も高そう」などの声があがった。リスキルができる環境であるかは、「企業の競争力や成長性」という観点からも注目されているようだ。
6割強が転職活動中に「企業のリスキリング施策」を意識
次に、同社は「企業のリスキリングに関する取り組みを、転職活動で意識するか」を聞いている。その結果、「意識する」が22.7%、「どちらかと言えば意識する」が39.4%となり、「意識する」と答えた人は計62.1%と過半数を占めた。「意識する」とした人の理由では、「生産性の高い仕事ができ、個人としても組織としても成長していけそう」、「従業員の成長を支援する企業は、生産性が高く、業績も良い印象がある」などといった声が集まった。企業が人材育成や人的投資を積極的に行う姿勢について、高く評価している20代が多いことがうかがえる。