経済産業省(以下、経産省)は2022年4月15日、「スタートアップの成長に向けたファイナンスに関するガイダンス」を取りまとめ、発表した。同資料は、イノベーションの担い手となるスタートアップ企業の経営者等が、長期的な成長イメージを持てるよう、ファイナンスの分野に特化して成長の道筋を示すことを目的としている。経産省は、社会課題の解決に挑戦するスタートアップ企業を支援することで、日本全体の持続的な経済成長に繋げたい考えだ。
経産省が「スタートアップの成長に向けたファイナンスに関するガイダンス」を公開。スタートアップ企業支援で経済成長を図る

創業以降の段階別にファイナンスの全体像を示し、スタートアップの成長を促進

経産省は、新規産業の創出、ベンチャーの創業成長促進を目指し、かねてより支援人材ネットワーク構築などのさまざまな取り組みを実施してきた。同省は、「国内における経済成長には、スタートアップ企業によるイノベーション創出が欠かせない」と考えているとのことだ。

しかし、スタートアップ企業が成長を遂げるのに欠かせない“ファイナンス戦略”は、「仕組みが複雑かつ、一度進めると後戻りができない」というケースも多いことが課題となっているという。そこで同省は、スタートアップ企業の経営者やCFOが、ファイナンスの全体像やポイントをあらかじめ把握できるよう、「スタートアップの成長に向けたファイナンスに関するガイダンス」を取りまとめた。

同資料は、ファイナンスの全体像を示し、スタートアップ企業の創業から、時期ごとに想定される、さまざまな課題に対して検討すべきポイントを、有識者の意見を取り入れながら解説する内容となっている。これにより、スタートアップ企業のさらなる成長を促進したい考えだ。


スタートアップ企業の経営者は、自社のさらなる成長促進と企業価値向上を目指すべく、公開されたガイダンスを一読してみてはいかがだろうか。


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