7割以上が「営業マンの成果が属人化している」と回答
事業活動のオンライン化が進むなかで、「業務の属人化」が懸念されている。本記事では、その中でも「営業活動の属人化」に焦点を当て、企業としてどのような取り組みが求められるのかを探る。はじめに、「リモート営業化が進むなかで、営業マンの成果がより属人化していると感じるか」と尋ねた。すると、「とても感じる」が29.8%、「やや感じる」が45.2%に。合わせて75%の経営者が、自社の営業マンにおいて、「成果の属人化」を感じていることが明らかとなった。
属人化の原因は「新人育成の仕組みがない」や「情報共有ができていない」など
続いて、「とても感じる」または「やや感じる」と回答した人に、「営業マンの成果が属人化している原因」を尋ねた。すると、最も多かったのは、「新人営業マン育成の仕組みが整っていない」で、44.9%に。以下、「情報共有まで手が回らない」が42.3%、「営業担当者が属人化解決に意欲的でない」が26.9%などという結果となった。リモート営業に対応した情報共有の仕組みや、育成体制が整備されていないことがうかがえる結果だ。また、「上記の回答以外の原因」について、自由回答で尋ねると、「コミュニケーションの不足」や「現況が把握しづらい」、「営業マンが実績を個人のものと捉えがち」などの回答が得られた。
4割以上が属人化への対策を“実施していない”
続いて、「営業マンの成果の属人化への対策を行っているか」を尋ねた。その結果、「行っている」が55.8%、「行っていない」が44.2%という結果に。4割以上の企業が、属人化への対策を講じていないことが明らかとなった。また、属人化対策を「行っている」とした回答者に、「具体的な対策」を自由回答で尋ねた。すると、「コミュニケーションの活性化」や「情報の一元管理」、「営業日報の電子化と、好事例の情報共有」、「担当顧客とエリアのローテーション」などの回答が得られた。