エリアをまたぐ転勤は特に慎重になっている
新型コロナウイルス感染症の勢いは、いまだ終息の目途が立っていない。その影響は企業の人事異動にもおよんでいるのだろうか。はじめに、「2021年前期の人事異動の予定」を尋ねた。すると、「ある」が61.3%で、「ない」は25.3%ととなった。全体の4分の1の企業は人事異動を行わない予定であることが判明した。
「データに基づく人材配置をしている」と答えたのは3社に1社
また、「異動や配置がどのような理由で行われることが多いか」を尋ねると、最も多かったのは「各個人の能力を引き出すため」で52.7%と半数以上が回答。次に、「部署のニーズに人材の能力をマッチングさせるため」が45.7%で、個人と組織が適材適所となるように検討した結果であることが上位となった。その一方で、「各個人の異動の希望を叶えるため」が35.3%、「機械的なローテーション」が11.7%と、異動は「データに基づかない」場合も一定数あるようだ。
「新常態」に対応した、適切な人材配置やタレントマネジメントは何かを、検討していく必要がありそうだ。