新たな価値の共創を求めて「SmartCityX」参画へ
昨今は急速なデジタル化が進展しているほか、新型コロナウイルス感染症拡大も影響を及ぼし、人々の「暮らし」は大きく変容している。このような中において、「経済発展」と「社会的課題の解決」を両立させ、政府が提唱した新たな社会「Society 5.0」を実現させていくには、「地域」や「年齢」といった格差に捉われず、個々の多様なニーズにきめ細かく対応したサービスの提供が不可欠だ。こうした状況下で、JCBはあらゆる生活シーンでの決済を可能とするシステムや、IoTで連携されたデバイス同士が自動で契約から決済までを行うシステムなど、新たな決済ソリューションを考案。デジタルで管理された個人の属性情報を、オンライン上で安全かつ安心して活用できる「デジタルアイデンティティ基盤」などの実現により、経済発展や社会的課題を解決に導きたいと考えてきた。
しかし、これらのサービスをより生活者目線で使いやすいものにしていくには、さまざまなパートナー企業との協働による、オープンイノベーションの取り組みが必要となる。今回JCBは、新たな価値を生み出すイノベーションプラットフォームとして「SmartCityX」のビジョンに賛同したことから、本プログラムへの参画に至ったという。
本プログラムは、各業界を牽引する大企業と世界各国の最先端のスタートアップ企業が、「未来のまち」を共創していくものだ。社会のデジタル化や新型コロナウイルスによる社会変容を「変革のチャンス」と捉え、本プログラムに参画する企業とのオープンイノベーションの取り組みや、実際の「生活の場」を想定した実証を行うことで、産業や技術の視点ではなく「生活者目線」で、より豊かで充実した暮らし「ウェルビーイング」の実現に貢献していくという。