職場の健康への取り組み、4割以上の担当者が他の業務と“兼任”している
近年では、“従業員の健康維持・向上”が企業の生産性向上につながるとの考えが浸透し、産業保健活動の取り組みを見直す企業が増えてきているという。一方、労災補償請求件数は増加を続けており、厚生労働省が公表する「過労死等の労災補償状況」によると、2023年度の過労死等に関する請求件数は、前年度から1,112件増加して4,598件となっている。こうした中、企業で産業保健活動にあたる担当者の業務状況はどのようになっているのだろうか。はじめにエムステージは、「職場の健康への取り組みは、選任での対応・兼任での対応のどちらか?」と尋ねた。すると、「専任」で対応している担当者は52%、他の業務との「兼任」で担当している担当者は45.5%となり、4割以上の担当者が他の業務との「兼任」で対応していることがわかった。