ワンストップソリューションでコロナ禍の事業承継を円滑化
新型コロナウイルス感染症の影響により、信用金庫の取引先において、事業継続への意欲減退が危惧されている。こうした取引先に対して信用金庫が事業承継の支援を行うことは、「顧客基盤の維持」や「地域社会の持続的な繁栄」などのため、これまでになく大きな課題になっているといえるだろう。また、事業承継の課題は個々の企業によって多岐に渡ることから、各信用金庫では解決策としてあらゆるソリューションの提供が必要となってくる。そこで信金中央金庫は、同社が連結役となったコンソーシアム「しんきん事業承継コンソーシアム」を発足した。各信用金庫が取引先から相談を受けた課題や問題解決に向け、信金中央金庫がコーディネートを行い、本コンソーシアムの中から最適な外部専門機関を紹介する仕組みだ。これにより、コロナ禍における信用金庫取引先の事業承継をより円滑に進められるよう、さまざまな外部専門機関の知見をワンストップで提供できる体制を構築していくという。今回参画したパーソルキャリアでは、事業承継における後継者や人材不足に関して、同社の有するエグゼクティブ人材専門採用支援サービスや、経営顧問の紹介サービスを通じて、多様なサービスを提供していく考えだ。