株式会社We'll-Being JAPANと株式会社日本旅行、株式会社あしたのチームは、3社合同で行った「経営者のワーケーション及びその取り組みの実態」に関する調査の結果を2020年9月1日に発表した。調査期間は2020年8月13~18日で、テレワーク導入企業の経営者323名から回答を得た。これにより、経営層の「ワーケーション」への興味や課題などの実態が明らかとなった。
経営者の約5割が「ワーケーション」に興味あり、導入への課題は「66」や「勤怠管理」

約半数の経営者が「ワーケーション」の実践経験あり

観光地やリゾート地での休暇中、旅行中に、リモートワークで仕事や会議を行う「ワーケーション」について、経営者たちはどのような考えを抱いているのだろうか。はじめに、「ワーケーションの実践の有無」を尋ねた。「頻繁にある」との回答が17.6%、「何度かある」との回答が30%と、半数近くの経営者は「ワーケーション」を経験していることがわかった。
経営者の約5割が「ワーケーション」に興味あり、導入への課題は「66」や「勤怠管理」

約半数の経営者が自社での「ワーケーション」導入に興味あり

次に、「ワーケーション制度の導入」について尋ねた。その結果、「非常に興味がある」との回答は20.4%、「少し興味がある」が30%と、あわせて50.4%がワーケーションの導入に興味を示していることが明らかとなった。なお、「既に自社で導入している」の回答は2%であった。
経営者の約5割が「ワーケーション」に興味あり、導入への課題は「66」や「勤怠管理」

「ワーケーション」導入における課題は「評価制度」や「勤怠管理」

「ワーケーション」の導入に対して「非常に興味がある」、「少し興味がある」と回答した経営者に、「実際に自社で導入する場合は、どのような課題があるか」を尋ねた。すると、「休暇中の仕事の適切な評価が難しい」との回答が71.4%と最多に。続いて「休暇中の業務の勤怠管理が難しい」と「仕事環境の整備が難しい」との回答が同率で70.5%におよぶ結果だった。経営者は、ワーケーションでの適切な評価や環境整備を難しく感じていることがうかがえる。

ワーケーション導入に対する課題について、フリーコメントでも、「評価が一致するか」や「従業員への負担とそれに対する対価評価」など、従業員の評価制度を懸念する声が聞かれた。
経営者の約5割が「ワーケーション」に興味あり、導入への課題は「66」や「勤怠管理」

「ワーケーション」のメリットは、ワークライフバランスの向上

最後に、ワーケーションに「非常に興味がある」、「少し興味がある」とした回答者に、「ワーケーションの導入によるメリット」を尋ねた。すると、「家族との時間やプライベートな時間の確保がしやすくなる」との回答が58.3%、次いで、「リフレッシュ効果で生産性向上が期待できる」は50.9%、「長期休暇が取りやすくなる」が45.4%という結果に、ワークライフバランスがとりやすいことを、ワーケーション導入のメリットと感じている経営者が多いようだ。
経営者の約5割が「ワーケーション」に興味あり、導入への課題は「66」や「勤怠管理」
テレワークの普及が進み、今後はワーケーションの導入を検討する企業も増えていくだろう。ワーケーションを導入する際は、適切な運用に向けた「評価制度」や「勤怠管理」などの見直しが必要となりそうだ。

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