カジュアル面談の「実施経験がある/実施を検討中」とする企業は6割に迫る
昨今、転職潜在層へのアプローチなどを目的に、採用選考の前段階として企業の担当者と転職希望者が情報交換を行う「カジュアル面談」が注目を集めている。企業では、中途採用において「カジュアル面談」にどの程度取り組んでいるのだろうか。なお、経団連では「中途採用」の呼称を「経験者採用」に改める方針であることから、以降は「経験者採用」とする。はじめに学情は、経験者採用において「カジュアル面談を実施しているか」を尋ねた。すると、「実施している」が29.1%、「実施を検討している」が25.7%、「以前実施したことがある」が2.7%で、合計57.5%だった。約6割がカジュアル面談の実施経験がある、または実施を検討中であることがわかった。
カジュアル面談は「ミスマッチの防止」や「志望意欲の醸成」などが目的か
次に、カジュアル面談の「実施経験がある」および「実施を検討している」とした企業を対象に、「カジュアル面談を実施する目的・期待する効果」を尋ねた。その結果、「ミスマッチの防止」(67.8%)が最も多く、以下、「志望意欲の醸成」(50.6%)、「面接できる人数を増やす」(42.7%)と続いた。面談時のコミュニケーションで実施(予定)していることは「緊張の緩和」が最多に
最後に同社は、前設問と同回答者に「カジュアル面談のコミュニケーションで実施していること・実施を予定していること」を尋ねた。すると、「なるべく緊張を和らげるようにする」(69%)と、「面接のような雰囲気にならないようにする」(67.8%)の2つの回答率が高かった。また、それ以降には「よいところだけでなく、議題ありのままに伝えるようにする」(49.8%)、「面談者の志望度・興味に合わせ、面接内容を変える」(39.6%)が続いた。カジュアル面談を通して、ラフな雰囲気の中で企業と転職希望者が相互理解や情報交換をしやすいよう、工夫している様子がうかがえる。