株式会社IDEATECHは2023年4月12日、「就活生が見るプレスリリースに関する実態調査」の結果を発表した。調査期間は2023年4月4日~9日で、就職活動を終えた大学生110名より回答を得た。これにより、就活生におけるプレスリリースの認知度や関心のある内容、プレスリリースの発信による志望度への影響などが明らかとなった。
「プレスリリース」が採用ブランディングに効果か。企業イメージ・志望度が「高まる」との就活生が多数に

「プレスリリース」、言葉の意味まで詳しく知っている就活生は約2割に

企業情報を公式文書として公開することで、商品やサービス、企業の信頼性の向上に効果を発揮する「プレスリリース」。活用する企業も多い中で、就活生は企業研究や就職先選びにプレスリリースを用いているのだろうか。

はじめにIDEATECHは、「『プレスリリース』を知っているか」と尋ねた。すると、「言葉の意味を詳しく知っている」(17.3%)と、「言葉の意味をある程度知っている」(22.7%)の合計は40%と、4割が「プレスリリース」について認知していることがわかった。
プレスリリースを知っているか

プレスリリース認知層の7割以上が「企業研究でプレスリリースを見た」と回答

次に同社は、「プレスリリースを知っている」との回答者に、「就職活動における企業研究の中で、プレスリリースを見たことがあるか」を尋ねた。その結果、「見たことがある」が72.7%、「見たことがない」が27.3%となり、プレスリリースを知っている就活生の7割以上が、企業研究をする上でプレスリリースを見ていることが明らかとなった。
就職活動における企業研究の中で、プレスリリースを見たことがあるか

関心を抱いた内容は「新商品・新サービスのリリース」が最多

続いて、「企業研究の中でプレスリリースを見たことがある」とした回答者に、「どのようなプレスリリースに関心を抱いたか」を尋ねた。すると、「新商品・新規サービスのリリース」(62.5%)が最も多く、以下、「社会貢献」(46.9%)、「独自調査」・「業務提携」(いずれも37.5%)と続いた。
どのようなプレスリリースに関心を抱いたか

「プレスリリースを見て志望度が高まった」との回答が9割を超える

また、同回答者に「プレスリリースを見たことで、企業への志望度が高まることはあったか」を尋ねた。その結果、「非常にある」(43.8%)と「少しある」(46.9%)の合計は90.7%と、9割にのぼることがわかった。

対して、「就職活動における企業研究の中で、企業がプレスリリースを発信していないことで企業への志望度が下がることはあるか」を尋ねた。すると、「非常にある」と「少しある」(いずれも25%)の合計は5割と、「プレスリリースを発信していないことで企業への志望度が下がる」とした就活生は半数におよんだという。
プレスリリースを見たことで企業への志望度が高まることはあるか

9割以上が「プレスリリースは企業研究の中で参考になる」と回答

最後に同社は、「プレスリリースは就職活動における企業研究の中で参考になると思うか」を尋ねた。その結果、「非常に思う」(45.5%)と「少し思う」(50%)の合計は95.5%と、9割を超えた。
プレスリリースは就職活動における企業研究の中で参考になると思うか
本調査結果から、「プレスリリース」を認知している就活生は4割ほどで、そのうちの7割以上が「企業研究の中でプレスリリースを見た」との実態がわかった。プレスリリースの発信が志望度に影響していることも明らかとなったことから、就活生が企業研究を行う中で重要な役割を担っているといえるだろう。今後、企業では「プレスリリースの発信」のみならず、新たな商品やサービスの告知などを通して、就活生へのアピールも狙っていきたい。

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