テレワークにより入社1年目の社員の活躍に「影響なし」との回答は2割未満にとどまる
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、テレワークが急速に普及した一方で、コミュニケーション機会の減少などといった課題を抱える企業もある。そうしたテレワークの普及は、入社1年目の社員に対してどのような影響をおよぼしているのだろうか。はじめに学情は、「テレワークにより、入社1年目の社員の活躍に影響はあるか」と尋ねた。すると、「影響がある」が17%、「どちらかと言えば影響がある」が25.5%で、合計42.5%となった。3社に1社が、「テレワークが新入社員の活躍に影響をおよぼしている」と感じていることがわかった。一方で、「影響がない」は8.5%、「どちらかと言えば影響がない」は9.6%と、「影響がない」とした企業は2割未満にとどまった。
また、「影響がある」との回答者に理由を尋ねると、「業務を覚えるスピードに遅れが生じている」や「仕事の進め方がわからないときに相談しにくいという声が出ている」、「コミュニケーションの機会が減っているので、関心があることや指導の仕方について、上司も把握しにくくなっている」などの声が寄せられたという。
9割がテレワークにより「上司や先輩との人間関係が築けていない」と回答
次に同社は、「テレワークで、入社1年目の活躍に生じた影響」を複数回答で尋ねた。その結果、「上司や先輩との人間関係が築けていない」が90%で最も多かった。以下、上位には「同期での人間関係が築けていない」が52.5%、「戦力化が遅くなっている」が42.5%、「体調やメンタル面の不調を訴える社員が増えた」が37.5%と、ネガティブな影響が続いた。一方で、5位には「チャットなどで簡潔に報告・連絡・相談ができる社員が増えた」(27.5%)、6位には「スキルの習得や自己学習に取り組む社員が増えた」(12.5%)があがり、少数派ながらポジティブな影響をあげる人もいた。