「リスキリング支援に1兆円を投じる」という政府方針を認知していたのは3割
企業の持続的な成長戦略を後押しするため、政府はリスキリング支援を強化する方針を打ち出しているが、企業側ではその表明をどのように受け止めているのだろうか。はじめに同社は、2022年10月に首相が「企業のリスキリング(学び直し)支援に今後5年で1兆円を投じる」と表明したことについて「知っているか」と尋ねた。すると、「知っている」が31.8%、「知らない」が68.2%となり、認知していたのは3人に1人程度だった。リスキリングを支援できているのは4社中1社
続いて、同社が「勤務先の企業は現在リスキリング支援を実施しているか」と質問したところ、「実施している」が25.2%、「実施していない」が74.8%となった。リスキリングに取り組んでいる企業は、まだ少数派であることがわかった。調査対象者のビジネスパーソンの7割が「リスキリングの必要性」を実感
次に、「自身のキャリアにおいて、リスキリングは必要だと思うか」と同社が質問すると、「非常に必要だと思う」が28%、「やや必要だと思う」が43.9%となった。これらの合計は71.9%で、30代のビジネスパーソンの7割以上が「リスキリングを行う必要がある」と感じていることがわかった。8割が「仕事の幅」を広げるためにリスキリングに取り組みたい
また、同社は先の設問で「リスキリングが必要である」と回答した人に、「なぜリスキリングをする必要があるか」という理由の選択を求めている。その結果、最多となったのは「仕事の幅を広げるため」で80.5%が回答。以下、「長く働き続けるため」(46.8%)、「ジョブチェンジのため」(39%)が続いた。その他の自由回答では、「今のスキルで今後も働けるか不安」や「最新の技術が必要とされる仕事のため」などの声があったという。