7割以上が「パーパスを制定する企業は好感が持てる」と回答
現在、事業の目的を簡潔に表現した「パーパス」を制定する企業は、増加傾向にある。これから就活を始める「Z世代」の学生たちには、「環境や社会に配慮する」、「共感を重視する」といった特徴があると言われているが、就職先選びにおいてパーパスをどの程度意識しているのだろうか。はじめに学情が、「パーパスを制定する企業に持つ印象」を尋ねた。すると、「好感が持てる」が39.7%、「どちらかと言えば好感が持てる」が33%で、合計72.7%が「好感が持てる」と回答した。同社が20代の転職希望者を対象に実施した同アンケートの結果と比較すると、「好感が持てる」との回答は24卒生のほうが9.5ポイント高かったという。転職希望者よりも就活生のほうが、パーパスに対する関心が高いことがうかがえる。
「パーパスを知ることで志望度が上がる」とする学生が6割以上に
続いて、同社が「パーパスを知ると志望度が上がるか」を尋ねた。その結果、「志望度が上がる」が26.5%、「どちらかと言えば志望度が上がる」が35.4%で計61.9%となり、企業のパーパスが志望度に好影響を与えていることがわかった。フリーコメントでは、「ただ単にお金を稼ぎたいわけではない」、「パーパスを通して、企業が事業を展開する目的を知りたい」、「企業が目指す方向性と、自身の関心が一致していると志望度が上がる」などの声が聞かれたという。
約6割が就職活動において「パーパス」や「社会貢献」を意識
次に、「パーパスや企業がどのように社会に貢献しようとしているかを、就職活動において意識するか」を同社が尋ねた。すると、「意識する」が23.2%、「どちらかと言えば意識する」が33.8%で、合計57%の学生がパーパスを意識して就職活動を行っていることがわかった。フリーコメントには、「パーパスを通じて、企業が目指す方向性と自身が仕事を通して提供したい価値が合致しているか確認することができる」、「企業がどのように社会に貢献しようとしているかを知れば、自身が仕事を通してどのように社会に貢献できるかを想像することができる」などの声が寄せられたという。