従業員の柔軟なキャリア構築のため、「定年退職制度の撤廃」と「シニア採用の導入」を実施
株式会社シロでは、採用に関して「応募者に自身の将来について主体的に考え、国籍や年齢、居住地などに制限されることなく自由に未来を選択してもらいたい」、「さまざまなバックグラウンドを持つ、ダイバーシティに富んだ人材にポテンシャルを発揮してもらいたい」といった思いを持っているという。そうした思いを背景に、同社は2023年度新卒採⽤より、応募者が自主的に選考時期を選択できる「通年採用」を導入している。これにより、さまざまな経験を持った学生からの選考エントリーが増えつつあるとのことだ。こうした中で同社は今回、現在勤務中の従業員にも、年齢にとらわれることなく自らのキャリアを自由にデザインできる環境を提供するため、既存の「定年退職制度」を撤廃した。これにより、従業員が「主体性を持って働くこと」、「働く理由が明確であること」を大切にし、顧客のために自身の力を発揮できる就業環境を提供するという。
さらに同社は「シニア採用」も新たに開始し、下記のポジションで募集を始めている。
●購買担当:原料・資材の発注
●総務担当:備品管理、社内行事運営準備
●法務担当:契約書リーガルチェック、知的財産権関連業務
●労務担当:就業規則・社内規定の整備、勤怠管理
●清掃・機器整備担当:製造工場内外の清掃、開発室補助業務
勤務については、従業員個人の体調面や生活スタイルを考慮した上で担当業務を任せるという。同様に勤務時間についても時短勤務の希望など個別に相談に乗り、柔軟な採用活動を目指す方針だ。
加えて同社では、一度退職したものの「シロでまた働きたい」と希望する人を迎える「カムバック採用」や、自宅以外の施設やホテルで就業できる「ワーケーションの容認」なども導入しており、企業として“働き方の多様性”を尊重しているという。今後も同社では、従業員のバックグラウンドや年齢、生活スタイルを問わず、従業員および入社者が自身のキャリアを自由に考え活躍できる就業環境づくりに尽力していく考えだ。
「個人の多様性」が尊重されるいま、採用方法の刷新も求められているのかもしれない。他社の施策も参考にしながら、自社の制度の見直しや採用方針の転換も検討してみてはいかがだろうか。