2022年9月時点での「改正育児・介護休業法」の認知度は4割以下
去る10月1日、「改正育児・介護休業法」の一部が施行され、「出生時育児休業(産後パパ育休)」や「育休の分割取得」が可能となった。その直前の9月時点での、法改正に対する認知度はどれくらいだったのだろうか。まず、クリエイティブバンクは「育児・介護休業法改正について知っているか」を尋ねた。すると、「知っている」が39.6%、「知らない」が60.4%だった。法改正について9割以上が「賛成」の意向を示すも、20代の賛同率が最も低く
続いて、同社が「男性の育休取得についての賛否」について質問すると、全体では「賛成」が91.9%だった。回答を世代別に見ると、20代では「賛成」が86.6%で、全世代の中で一番低い結果だった。同社は、「育児に対し、自分自身が子育てするイメージが持ちづらいことや、周りの男性に育休取得者がおらず、ロールモデルがいないことが影響しているのではないか」と推測している。
「男性が現実的に取得できる育休期間」は男女間で認識ギャップあり
次に同社が、「男性の育休取得について、現実的にどのくらいの期間取得できると思うか」を男女それぞれに聞くと、男性は「2週間~1ヵ月」が21.9%で最多だった。一方で、女性では「1ヵ月~3ヵ月未満」が22.4%で最も多く、取得可能だと思う育休期間については、男女間に認識のギャップがあることがうかがえる。「育休の希望取得期間」は男女間でさらに大きな差が
続いて、同社は「今後、自身の子どもが生まれるとしたら、どのくらいの期間育休を取得したいか」を尋ねた。すると、男性自身が望む理想の育休期間は、「1ヵ月~3ヵ月未満」が24.6%で最も多かった。一方で、女性がパートナーに取得してもらいたい理想の育休期間は、「1年以上」が28.4%で最多となり、女性が「現実的に男性が取得可能」と感じている期間(1ヵ月~3ヵ月未満)とは乖離が見られた。この結果から同社は、「女性にとっての男性育休が『短期間で終わる一時的なサポート』ではなく、『積極的な育児参加の期間』を示唆しているのではないか」と推測している。