株式会社学情は2022年8月2日、2024年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生(以下、24卒生)を対象に実施した、「動画での情報収集」についての調査結果を発表した。調査期間は2022年6月20日~7月25日で、同社の運営する就職サイトを訪れた24卒生566名から回答を得た。これにより、動画視聴による志望度への影響や、学生が動画を通じて見たいものなどが明らかとなった。
“企業動画の視聴”により「応募意欲が変わる」と24卒生の7割が回答。学生が企業に望む動画発信の内容とは

動画視聴で志望度が上がる理由に「企業の雰囲気がイメージしやすいから」

学生が企業情報を確認する際、SNSなどを活用した「企業の動画」はどう見られているのだろうか。まず、学情が「インターンシップに応募する前後で、動画を見ることで志望度が上がるか」を聞くと、「上がる」が35.5%、「どちらかと言えば上がる」が38.2%で、合計は73.7%だった。

「志望度が上がる」とした理由には、「テキスト情報よりも企業の雰囲気や仕事内容をイメージしやすい」や「事前に得られる情報が多いほど、インターンシップに参加する目的も明確になる」などの声があった。
動画を見ることで志望度は上がるか

6割強は「動画によって関心が高まったことがある」と回答

次に、同社は「動画を見て企業への関心が高まったことがあるか」を尋ねている。すると、「ある」が33.7%、「どちらかと言えばある」が32%で、「ある」の合計は65.7%となった。

企業への関心が高まった理由としては、「動画のクオリティが高いと、企業が採用に力を入れていることが伝わってくる」や「動画のテイストから企業の雰囲気が伝わってくるので、採用したい人物像がイメージしやすい」などの声が寄せられた。
動画を見て企業への関心が高まったことがあるか

動画で見たいものは「具体的な仕事内容」や「1日の流れ」など

続いて、同社が「動画で見たいもの」について複数回答で質問すると、「仕事内容の紹介」が73%で最多だった。以下、「1日の流れ紹介」が59.5%、「事業内容の紹介」が47.3%、「第三者から、社員や採用担当者へのインタビュー」が38%と続いた。
動画で見たいもの

7割は「先輩社員の話」から企業理解を深めたいと考えている

次に、同社が「企業理解を深めるために参考にしたいもの」を複数回答で尋ねると、「先輩社員の話」が70.3%で最も多かった。以下、「人事担当者の話」が55.5%、「第三者の声や評価」が41.7%で続いた。
企業理解を深めるために参考にしたいもの
企業の動画での情報発信は、学生の志望度や関心度に高い影響を与えることが、調査結果からはうかがえた。動画を通じて、学生は企業のリアルな雰囲気を知りたいと考えており、中には「動画から企業の採用姿勢も感じ取れる」という意見もあった。「採用広報のあり方」を検討するにあたり、今回の調査結果を参考にしてみてはいかがだろうか。

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